「愛してる」が聞きたい女たちと、未来が見えない男たち

2015.06.23

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“Je t’aime ――(愛してる)”と男に熱烈な愛を表現する女と、“moi non plus ――(僕は愛していないよ)”と平然と言ってのける男――。
これは、かの有名なフランスのシャンソン『ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ』にも描かれる男と女の愛の駆け引きの様子です。この曲の中では、「愛してない」と口にして、女を焦らす男の駆け引きを官能的に表現しています。しかしながら、実際のところ、「愛してる?」もしくは「愛してる」という女性からの愛情表現に対して、駆け引きを楽しむことなどおろか、ただ言葉を濁して返答さえできずにいる男性が多いのが現実です。
ここでは男女の愛に対する考え方の違いから生じる「愛してる?」と問う女の習性と、その質問に答えられない男の心理に迫ってみたいと思います。


愛の変化を恐れる女たち

女性の多くは男性に対して、「私のこと、好き?」などとしきりに質問を繰り返したり、男性から別れを告げられたときなどは「私のこと、ちゃんと愛してた?」などと問いつめたり――。過去に自分が愛されていたことを確認し、安心したいという欲求が働くものです。こうして女性たちが愛の確認作業を行うのは、その愛が変化することを恐れ、嘘であっても、「ずーっと愛してる」と言われることで、自らを安心させることができるからなのです。
どんなに女性が強くなったと言われても、女性の持つ本能的な部分は、きっと変わらないということなのでしょうか。狩りに出かける男たちに代わって家を守り、子を育て、彼らの帰りを待つ。そんなかつての女性たちは、待つ間男性たちが無事に帰ってきてくれることを心から願い、平穏な生活が変わらず続くことが何より心の支えだったのかもしれません。その記憶が、私たち女性の中に今も残っていて「愛してる?」と男性にたずね、「変わらず愛してる」という返答を得ることで、我が身の安全を得ようとしているのかもしれません。

未来が見えないからこそ、愛を留めたくない男たち

そんな女性たちに対し、男性たちが言葉を濁すのは、ただひとつ――「未来はわからない」という理由からです。軽々しく、「愛してる」などと言おうものなら、別れ際、「あのとき、愛してるって言ってくれたじゃん」と激しく責められ、嘘つき呼ばわりされるのがオチだと心得ているのでしょう。
女性たちが「せめて言葉だけでも……」と、「愛してる」をせがむのに対して男たちは、我が身の安全のために、「明日のことはわからないから……」と言葉を濁すということなのです。

男って、なんて優柔不断で弱気な生き物なんだろうって、思わずイライラしてしまうあなた。もちろん私だって、そんな弱虫な男たちに何度となくイライラし、かつては説教まで繰り広げたものでした。しかし、もう諦めましょう。それが男と女というものなのだから……。

2015.06.23

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記事を書いたのはこの人

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Written by REI

IT企業や翻訳会社を経て、ライターとして活動を開始。 美容系の記事を中心に、恋愛ネタの記事も執筆中。 プライベートでは育児に奮闘しながら、女性の生き方、働き方について日々自問しています。 女性がハッピーになれる毎日を送るために役立つ情報をお伝えしていきたいと思います!