いつまで経っても理想の恋人が手に入らないのは自己受容していないから?【前編】

2015.05.07

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AV監督、二村ヒトシさん著の『なぜ「愛してくれない人」を好きになるのか』を読んでみたところ、目からウロコの名言がてんこ盛りで驚きました。これまでの恋愛の“普通”が一気に覆させられる想像を絶する話の数々。昨今は晩婚化が進み、恋人がいない男女も増加しています。しかし、なぜこんなにも恋愛ニートになる人が増えてきているのか筆者は疑問でなりませんでしたが、その疑問の答えがこの本には詰まっていました。そこで本当の意味で幸せな恋愛をするためにも、この本から学ぶべきことをピックアップ。

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なたを苦しい恋に導いているのはナルシシズム

『あなたが恋をしている男性は、彼が「あなたを愛さないでいる」かぎり、理想の男性であり続けるでしょう。』

『「その彼と一緒にいる、未来の自分」を求め続けるナルシシズムが、今のあなたを苦しめている犯人なのです。』

自分が理想とする男性を、振り向かない現実の男性に勝手に当てはめてしまうことって結構あると思います。これって実はとても危険。生身の人間である限り、一見理想に見える彼にも必ずあなたの気に入らない部分はあります。自分を受け入れて、愛することができれば、相手にも幻想を抱かなくなり、理想の男性など追い求めなくなるのかもしれません。そして、身近にいる今まで気付かなかったあなただけを愛し大事にしてくれる男性の存在に気づくこともあるはず。

あなたが本当に求めているのは愛されること

『あなたは本当は、今のままで受け入れられることを望んでいるんです。そのことに気づくと、あなたを愛さない(肯定・受容しない)相手を求めることが、バカバカしくなりませんか?』

はい。なります、と頷きながら読んでしまった箇所です。恋をして人は何を得たいのだろう? と考えたときに行き着くのは“愛されたい”ではないでしょうか? 夢のない話になってしまいますが、筆者は、恋愛は自分を知るツールのひとつに過ぎないと思っています。もちろん恋からお互いを尊重し合い、受容し合える“愛ある関係”に発展することもありますが、基本的に、恋と愛は別次元のものだと思っているのです。恋はエゴやナルシシズムだから苦しく、愛は肯定や受容だから安らげるのかもしれませんね。

前向きに諦めることの大切さ

『いま求めているものは手に入らないかもしれないけれど、もっと自分にしっくりくる、別の明るいものがあるということを信じて、あきらめるんです。』

好きな彼のことを追い続けて、もうダメだとわかっていながら“恋をしたことに”執着してしまうことってありますよね。そんなとき、もうこれ以上無理をしないことは、自分を愛でることになると思うのです。このように前向きな諦め方をしていけば、きっとあなたに相応しい素敵な男性に出会えるでしょう。

後編では社会や情報がもたらす恋愛への影響について切り込んでいきます。

参考:『なぜ「愛してくれない人」を好きになるのか』/二村ヒトシ

2015.05.07

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記事を書いたのはこの人

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Written by 羽音(はのん)

都内在住のライター/編集者/コンテンツディレクター。 17歳の頃、演劇をはじめ次第に舞台脚本に興味を持ち、紆余曲折を経てライターに……。映画、旅行、自然が大好き。