好きか分からないのに離れられないのはナゼ?
彼と出会って数年、いや中には数か月、心がときめいて思いが通じて二人は付き合ったのに、当初の思いはどこへやら。大好きだった彼のことを、今じゃ好きか分からないなんて自分の非情さに罪悪感を持ってしまいそうです。
でも好きか分からなくなってしまったら、彼の嫌な所ばかりに目がいってしまい、どんな言葉も素直に受け止められなくなる。そんな思いはどんどん募っていくのに、まだ自分は彼のそばに居続けようとする。その矛盾はなぜ起こるのか?
好きな気持ちを持続するのはそれほど難しいのか?
好きな気持ちってなぜ持続させることは難しいのか? なかにはいつまでも好きという思いを持っている人もいますが、ほとんどの場合気持ちは変化していってしまいます。
結婚をしたら、子どもを生んだら、時間が経てば、いろいろな環境の変化で私たちの思いは移り変わっていきます。素直に「好き」という気持だけではなく、良いも悪いも、その気持ちにいろいろなオプションがついてくるのでしょうね。どんどん増えてくるオプションというのは、目に見える物に対しての執着であり、目に見えない不安です。
女性は特に変化を恐れることから、彼以外に安堵の場がない限り、「今」を切り捨てることは少ないです。年齢と共にその気持ちは増していくでしょう。
初めの気持ちは「好き」が先に出ていたのに、今じゃもう○○だから「好き」というように順番が逆になってくるのです。
自分の思いに理由を付けなくちゃ、その思いは本当に心が望んでいるのか分からなくなってくるのでしょう。
好きか分からないのに離れられない理由
好きか分からないのに離れられない、その思いに陥りやすいのは女性と男性どちらが多いでしょうか?
男性が別れ話を切り出さない多くの理由は、「面倒くさい」からです。言い方は悪いですが、別れ話は本当に面倒くさいという一言に尽きると思います。
心を鉄壁の防御で守っても、相手の銃弾は簡単に体をぶち抜きにくるし、沈黙・無音の世界は時間が経つのがとても遅い! この状況を面倒という言葉で表す男性に「ごもっとも」としか言いようがありません。
それに比べて女性は、先ほども書きましたが、彼以外の安堵の場があるのと無いのとでは大きな違いが出てくるのです。その多くが「次に好きな人ができたら別れる」という若い世代の女子の意見。そして年齢を重ねている女性に多いのが、一人でも生きていける仕事がないと、新しい環境を自ら作り出すという行動は起こそうとしません。
「好きか分からない」というモヤモヤの気持ちと、未来への不安を考えたとき、どちらに重きを置かれるかというと、未来への不安の方なのです。
一人になる寂しさが思いを混乱させる
好きか分からないけど、目に見える存在がいるのと居ないのとでは大きく違います。
別れることに対して踏み切れない理由は「一人が寂しい」という思いが大半を占めています。
その思いが「もしかして、別れられないのは彼が好きだから?」というように、自分の思いを混乱させていくのです。この混乱が起こってしまったら「一旦、何が何でも離れてみる」という選択をお勧めするのですが、それでも女性は離れることを嫌がります。
人を好きになる気持ちは年齢と共に慣れていくのに、別れる寂しさは年齢と共に痛烈に感じてきます。
それが、分かっているから余計に、その存在だけに縋り付いてしまうのでしょう。
別れることが正解でも、別れないことが正解でもありません。
ただ、自分の気持ちを大切に大事にできるのは、他の誰でもなく自分しかいないということだけは分かっておきたいですね。