二丁目オネエに聞く！　～オブスはみーんな、××してる!?～

○○に聞く！　シリーズ第五弾、またしてもマニアックでディープな世界を皆様にお届けできればと思います。
今回筆者は、新宿二丁目の麗しきオネエ達に、「あなたが認める美人とは？」と質問をしてまいりました。すると、「やぁねぇお店に来るオンナ達はみんな後ろ向けば美人よぉ～」とのこと……な、なんという返しでしょうか……！　筆者の質問が、終了してしまいました!!
だけどお話を聞いていて気付いたのです、美人は人それぞれの基準がありすぎるということを。そして、“オブス”にはある共通点がある、ということを。
女性よりも美に対して厳しい方々だからこその視点で、オブスを紐解いてみようと思います。

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オブスはけっこう、遅刻気味

「愛される美人ってのはね、迷惑をかけても迷惑と思われないのよ。悪気がない失態でもちゃんと謝るから周りも気にしない、失態を繰り返さないから周りは前の失態を忘れてくれる。ところがどっこい、オブスはろくに謝りもせず繰り返すのよねぇ～、特に遅刻！」

▽ さ、最初から、濃ゆいオネエのお話を聞くことができました、ええ。二丁目でドラッグクイーンの異名を持つローズさん(仮名)ですが、話してみるととっても常識的。確かに頻繁に遅刻をする人には、美人のイメージはないかも……。若いときには謝る前に言い訳を並べ「気を付けまーす♪」で許された遅刻も、いい大人になって同じでは、内面オブスの烙印を捺されてしまいます。「えっ？　○○ちゃん時間通り？　めずらしい！」なんて友人から言われる方は、本気で気を付けるべきでしょう。

オブスはだいたい、電車で降りない

「一生懸命なオンナには二種類あるの。それは、他人のためにも一生懸命になれる美人と、自分のためにしか一生懸命になれないオブス。もう後者にはオを付けたくないわ、ブスよ、ブス！　いい？　ブスはね、自分のブスさに気付かないの。『え、分かる分かる！　私なんてこの前～』みたく話題ドロボー的なオンナに多いわね。そういうブスはたいてい人が降りるドア近くにいても自分だけは電車を降りない。むしろ迷惑した後ろの人が体を押すと舌打ちしたりして。はぁーおぞましい！」

▽ 呼び方がついにオブスではなく、ブスになってしまいました……。見た目は派手目のお姉さんにしか見えない奈々子さん(仮名)の持論です。だけど本当に、なまけ＋自分が良ければいいや精神はオブスの塊と言っても過言ではない気がします。「いいじゃん別に、私はこれが好きなの。私の個性。誰にも迷惑かけてないでしょ」という言葉は、一歩間違えると協調性のない、自己中心的な勘違い女性だと判断されてしまいますね。

オブスはみーんな、言い訳してる

「『したことないからできない』はい、オブス。『もう若くないからできない』はい、ブス。『親にこういう教育をされたからできない』あああんもう超ブス!!!!　……つまり、そういうことよ」

▽ いつも賑わう二丁目オカマバーのマスター竹蔵さん(仮名)が、まとめてくださいました。オブスとは、己の未熟さを棚にあげて、できないことを環境のせいにする人を指すのです。遅刻するオブスも電車で降りないオブスも、共通点は言い訳。……ああ、なんだか胸が痛い……筆者も気を付けなくては！

そもそもブスとは、トリカブトの猛毒を口に含んで神経機能が麻痺した顔の様子を附子(ブス)と言ったことが由来なのだそう。言い訳をする顔は魅力的ではありませんので、やはり残念ながらオブスです。人との関わりに感謝しながら笑顔で過ごせる人が、美人と呼ばれるのかもしれませんね。
オネエの皆様、ご協力ありがとうございました！　読者淑女の皆様、どうぞ次回もお楽しみに。