ワンクール恋愛女の結婚道Vol.8 ストレスなく暮らせるのは「嫌いなこと」が同じ夫婦

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2015.01.27.Tue

恋愛がワンクール(3か月)しか続いたことがない、恋愛コンプレックスの塊だった筆者。26歳のときに出会った男性と1年半の交際を経て結婚しました。結婚・恋愛に悩む方のサプリメントになるコラムをお届けします。

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先月、知人男性A氏と食事に行きました。A氏は私より6歳年上で、同い年の奥さまと1歳の女の子の3人暮らし。仕事にまつわる真面目な話から結婚に関する話に移っていくと、「何様のつもり?」という感じではありますが、「私はA氏とは絶対に結婚できないし、そもそもしたくない(笑)」と思う瞬間がありました。会話の一部を抜粋します。

結婚式大好きなA氏 VS 結婚式に無関心な私

私:「Aさんは結婚式を挙げたんですか?」

A:「盛大に挙げたよ(笑)。イベントごとが大好きだから、かなり力入れたなぁ」

私:「へぇ~。一般的に世の男性って結婚式の準備を面倒くさがりますけど、Aさんは例外ですね。花嫁の味方じゃないですか」

A:「俺は準備をすごく楽しんだタイプだと思う。嫁さんを喜ばせてあげたかったし、お互いの両親や友達にも本気で楽しんでほしかったから。もう1回やってもいいくらい(笑)」

その後、A氏はふと真顔になって「あれ。池田さんは結婚式どうするの?」と聞いてきました。「うちは挙げません。ふたりとも式にぜんぜん興味がなくて」と答えると、A氏は自分とは違う生物を見るような、驚いた表情をするのです。

その時点で「ドレスを着るのは恥ずかしいし、あまり人から注目されたくないし、主役になるのは苦手だし、準備も面倒だし……」という補足コメントは引っ込めました。そこまで言うとA氏がかなりの勢いで引くことが予想できたからです。それから数分後、テーマは「子ども」に移行しました。

私:「Aさんのお子さんは今1歳でしたよね?」

A:「そうそう。めちゃくちゃかわいい時期だよ。池田さんもそろそろ考えてるの?」

私:「いや、うちは『子どもを作らない』と決めてるんですよ。夫婦ふたりがいい、って」

A:「へぇ。そういう人もいるんだね。俺は子どもがいない人生は考えられなかったから、結構衝撃的かも。でも子どもがいるといいと思うけどなぁ……」

主義や考えがまったく噛み合わないことがわかった私たち。A氏は俳優の長谷川博己さん似の長身イケメンで、数年前に出会った当時は「カッコいい!」と憧れていた人でした。

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でも、こうして実際に結婚や子どもをテーマに語り合った帰り道、「A氏との結婚はムリだな」と一方的に思ったのです。まぁ、当時A氏から結婚相手として選ばれる可能性は0%だったと、自信を持って言い切れますけれど。

嫌いなこと・したくないことが似ている夫

このように「(もし結婚した場合に)まったく主義主張が合わない」A氏と今の夫を比べてみると、私と夫の主義や考えは似たものが多いと改めて気づきました。パッと思いついたものをいくつか挙げてみると、

・結婚式は挙げない
・子どもは作らない
・栄養価の低いものは食べない
・束縛されることが嫌い
・非効率なことが嫌い
・たばこが嫌い
・ペット全般が嫌いetc.

いくつか具体的に見ていくと、まず結婚式については「挙げよう」といった話し合いに到ったことが一度もありません。お互いに興味関心がないせいでしょう。ただし以前、夫から「お披露目パーティーみたいなのをやるのもいいかもね」と雑談ベースで話をされたことはあります。人前に出るのを苦手とする私が「ムリ」「イヤだ」と一蹴して終わりました。

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子どもについては、家族が増えることでさまざまな人生経験ができ、学びを得られることは承知しつつも、最初からライフプランに入っていませんでした。とはいえ、何度か話をしたことはありますが、お互いが自由気ままにやりたいことをしていると子育てにまで手が回らない、夫婦ふたりで生きていくのも悪くないなど、お互いの考えが一致していることがわかり、今にいたります。

たばこやペットも根が深い問題です。どれも一方がOK、一方がNGであれば、片方が我慢しているうちにストレスが溜まり、決していい結果を生み出しません。我慢が限界を迎える日は必ずやってきます。これらを総合すると「好きなこと」以上に「嫌いなこと」「したくないこと」が似ている相手のほうが、結婚して生活を“平常運行”させるパートナーとして適しているのでは、と思うのです。

何十年もの「日常」をストレスフリーで過ごせる相手とは?

たとえば、私たちは「好きなこと」の一部は共通していますが、各自が好むものもたくさんあります。小説でいうと、夫は海外文学や日本の古典文学を好んで読みますが、私はどちらも苦手で日本の現代小説しか読みません(読めません)。

運動でいうと、私は体を動かすことが「まぁまぁ好き」で、週3回ヨガレッスンに通っていますが、夫はあまり運動が好きではありません。この先、一緒に運動する機会は来ないと思います。それでも何の問題もありません。

むしろ夫が「結婚式を何が何でも挙げたい派」でいるほうが、私にとっては相当な苦痛だったと思います。何しろ私は「何が何でも挙げたくない派」ですから……。ここまで書いて思い出した文章がありました。

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よく、交際のきっかけを「趣味が合ったからです!」なんて楽しそうに言う人がいるが、多分、それ以上に気の合う人間になるのは「怒りのツボが同じ人」「嫌いなものが同じ人」である。行列に並ぶのが嫌い、ブランド物を買うことが嫌い、パーティーが嫌い、ハロウィンで仮装をするのが嫌い、猫に対する虐待に怒りを覚える、ラーメンに関するウンチクを語る人がウザいーー様々な事象に対するネガティブな感覚を共有できる人とは多分気が合う。
—–『縁の切り方 絆と孤独を考える』(中川淳一郎)P.250より引用

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長く続く夫婦もこれに該当するのでは、と思ったのです。好きなものより嫌いなものが同じほうが、延々と続く日常をストレスフリーで暮らしていけるから。ありがたいことに、我が家でストレスを感じることはまったくありません。夫もそう感じていることを祈ります……。

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記事を書いたのはこの人

Written by

池田 園子(いけだ そのこ)

岡山県出身。中央大学法学部卒業後、楽天、リアルワールドを経てフリー編集者/ライターに。関心のあるテーマは女性の生き方や働き方、性、日本の家族制度など。結婚・離婚を一度経験。11月14日に『はたらく人の結婚しない生き方』を発売。
写真撮影ご協力:青山エリュシオンハウス 撮影者:福谷 真理子