恋愛で迷った時とき心がスッと軽くなる、 女性作家たちの名言10選
みなさんは恋をしていますか。恋をすると、人の脳内では高揚感や陶酔感をもたらすPEAという脳内麻薬が分泌され、さらに、それが副作用として働くと、ダルさを感じたり、いわゆる恋煩いで何も手につかないという状況を呼んだりもします。そんななかで、好きな人とすれ違ったり、突然状況が変化したりすると、どうしてもそれまでより視界が狭くなり、無意味な不安にかられてしまったりするもの。
今回は、同じ女性であり、繊細な感性を持つ女性作家の方たちの作品の中から恋愛における悩みのケース別に、ズンと沈んだ心をちょっとだけ軽くしてくれる、役立つ名言を幾つかピックアップしてご紹介します。
どうしてこの人に惹かれてしまったんだろう?
「人と人はね、たぶん空気で惹かれあうんだと思う。性格とか容姿とかの前にね、まず空気があるの。その人がまわりに放っている空気。そういう動物的なものをね、私は信じてるの」
――江國 香織『東京タワー』
連絡が来なくて不安になる
「待つ時間を楽しめない女に恋をする資格なんてないんだよ。言い換えればね、いつ恋に落ちても大丈夫っていう自信のない女は、むやみに人を好きになんてなっちゃいけないんだ。それは大人の世界のルールだよ。」
――山田詠美『放課後の音符』
恋はどうしようもないものなのか
「いつか、私は彼に堕落した。そして今も炎上している。」
――金原ひとみ『星へ落ちる』
なんだか、自分ばかり振り回されている気がする
「誰かをほんとに好きになったら、その人のしたこと、全部、許せてしまうものなのよ」
――江國 香織『こうばしい日々』
相手との関係が面倒になってきた
「クリーンでシンプルなものが好きで、汚れてきたり複雑化してきたりすると、少年のようにすばやく逃げてしまう。でも人と関わるってことは、汚れとか複雑さとかを受け入れたり折り合いをつけることなんじゃないかな。」
――角田 光代『恋をしよう。夢を見よう。旅に出よう。』
気持ちを伝えたいけど、関係が壊れるのが怖い
「できないと思ったらできないの。できると思ったら何とかなるの。そう考えると世の中なんて単純よ。」
――小川洋子『やさしい訴え』
失恋してしまった
「実際は愛でも欲望でも執着でも、言葉なんてどうでもいい。ただ、きみをずっと求めてきたということ。きみを大切だと思う気持ちがたしかにあったということ。それだけが本当だ。」
――三浦しをん『光』
1人になるということ
「たとえ自分が手にしている物全部をなくしたとしても、自分自身は残るわ。だから、自分をもっと信じるべきだし、一人っきりでいることを哀しんじゃいけないと思う。」
――小川洋子『ドミトリイ』
当たり前にあった幸せに気づく
「わかってもらえるということはただそれだけで、もう『今寝てもいいよ』っていうふうにふわふわに整えられたベッドを用意してもらっているのと同じくらいに、ほっとさせられるものだ。」
――よしもとばなな『なんくるない』
失恋から立ち直れるか
「解決ってほんとうに面白くて、ちょうど『これはもうだめかも』と思った頃に必ず訪れる。『絶対になんとかなるだろう』と思うことをやめず、工夫し続ければ、なんだか全然別のところからふと、ばかみたいな形でやってくるものみたいだ。」
――よしもとばなな『海のふた』
同じ女性である作家が紡ぎ出した言葉たちは、いかがでしたか。思わずうんうんと頷ける部分があったり、別の視点で明日へのヒントとなる言葉もきっとあったのではないでしょうか。思い詰めすぎてきつい……と感じた時には、ぜひもう一度この言葉たちを思い出してみてくださいね。