結婚5年目。最初から知っておきたかった男性との「家事育児感覚のズレ」

2014.06.09

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先日「『家事の役割分担』は結婚生活に大影響:研究結果」という記事を読みました。結婚5年目を迎える筆者は研究結果に大きく頷きながらも、小さな違和感を持ちました。
簡単に「話し合い」と言いますが、記事中でもオゴルスキー氏が指摘するように「男性は概して、家事分担について意見の相違があることを認識していないか、あるいは、『家事は女性が行うもの』という考え方を受け入れている」ことが多い、のです。
実は家事育児に関する夫婦喧嘩のほんとうの原因は、「話し合いにさえならない」ことなのです。

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男性は「問題とさえ思っていない」

話し合いは「お互いに問題意識があって進むもの」。片方が問題意識を持っていても、なかなか話し合いまでには発展しません。いくら本気で訴えても、右から左に聞き流され、ほかの理由にこじつけられてしまうことも……。その原因として再度確認したいのが、男女の家事育児感覚のズレです。

「週休6日のお手伝いさん」感覚な男性

ある例を見てみましょう。
夜中に子どもが高熱を出しました。妻が夜通し看病し(嘔吐物の処理なども含め)、翌朝夫婦で病院に連れて行きます。病院での待ち時間は長く、家に帰り急いで妻がお昼ご飯を作り、洗い物、洗濯物を干す。お昼過ぎに子どもが昼寝をはじめ、ホッとしたのも束の間、「ちょっと俺、気分転換に散歩行ってくる」という夫。
ここで女性が私も気分転換をしたいと言うと、「俺だって仕事で疲れているんだ」「子どもをほっておくなんて育児放棄だ」と反論されたそうです。

女性からすれば、「仕事で疲れても子どもの緊急事態。夫は夜眠れた分少しでも家事に協力したり、今夜も眠れるか分からないから寝かせてほしい」と思います。一方男性からすれば、「家事育児は女がやるものだから、疲れようが全部やって当たり前。なんか妻がギャーギャー言っているけど、育児ストレスかな。あっ生理前?」という感覚。
男性は家事育児をやるとしても、「週休6日の手伝いさん(とはいえ週1実働時間30分)」感覚で、「自分が」主体でやる感覚はないのですね。ここまでの「家事育児感覚のズレ」が男女間にはあります(全員とは言いませんが)。

「いかに問題か」気付き、聞く耳をもってもらう

このズレに気付くまでに、筆者は2~3年かかったように感じます。とはいえ上記のような全部女性任せの生活は、体力的にも、精神的にも、夫婦関係的にも続きませんよね。
話し合いは必要ですが、「いかに現状が問題か」に気付くことが先ではないでしょうか。まずは「聞く耳」を持ってもらうことです。
それには女性がこまめに弱音を吐き出したり、家事育児の相談をしたり、家事を完璧にこなさなかったり(あれが忙しくてと精一杯さを主張)、「ついでにやっておいて」と徐々に家事に巻き込んだり、協力的な夫がいる友人と家族で出かけたり……。
積もりに積もって、時々、かつ少しずつ変わってゆくものだ、と実感しはじめた結婚5年目です。

2014.06.09

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記事を書いたのはこの人

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Written by 宮野茉莉子

84年生まれの哲学ライター。東京女子大学哲学科卒業。野村證券を退職後、2011年よりライターへ。主に生き方や働き方について、哲学を交えた本質を探る記事を執筆。他、子育て、夫婦、FPとしてマネーなど、6媒体で執筆中。愛雑誌は『PRESIDENT』。現在一男児子育て中。 Facebook→https://www.facebook.com/miyano0928 blog→http://blog.livedoor.jp/miyano0928/