恋人や夫に優しくされたいなら「見知らぬ人」に優しくしよう
「自分がやってもやらなくても、どうせ同じ」なことは街中に溢れています。
たとえば目の前で倒れた自転車を直すか、落ちた商品を戻すか、優先席を妊婦さんに譲るか、どうか? 自分じゃなくても誰かがやるかもしれないし、やったところで得にはならないし、むしろ体力や時間をロスするし、忙しいフリや寝たフリもできちゃうし……。
結局あなたはどうせ同じなら、やりますか、それともやりませんか?
人間は「されたことをする」生き物
先日筆者も車の運転中に、“見知らぬ人の冷たさ”に触れました。ツンとした表情で当たり前のように、自分のやりたいように交通ルールを違反する人。そんな人に出会うと「寂しい気持ちになります」し、「これくらい自分もしていいのか」と思ったり、「世の中こんなものだ」と投げやりになります。
一方で、“見知らぬ人の優しさ”に出会うこともあります。わざわざ止まって譲ってもらうと、「感謝を伝えたい」と思いますし、「心が暖かく」なり、「自分も他の人に優しくしよう」「世の中こんなものだ」と、自分の優しさの枠も広がります。
人間は単純なもので、「人にされたことを自分もしよう」と思います。これは逆に、「自分がしたことは周囲にも連鎖している」のと同じこと。最初の例も、“何もしないあなた”を見れば、同じく“何もしない”人はドンドン増えていきます。
自分のしたことはやがて自分に返ってくる
連鎖するということは、時を超え、場所を超え、人を変え、やがて自分に返ってきます。
もしかしたら自分が出会った“見知らぬ冷たい人”は、元々冷たいわけではなく、“過去に自分が冷たくしたから冷たくなった”のかもしれません。直接その人に冷たくはしていないくても、誰かに冷たくし→その人がまた他の誰かに冷たくし→さらに冷たくする、という連鎖が回ってきたのかもしれません。
それくらい、人は人に影響されるものです。
少人数こそ注意! 恋人同士や夫ほど影響されやすい
実はこれは、恋人同士や家庭内という少人数間ほど、強くあらわれます。
「最近彼が優しくない」「最近子どもが荒れている……」そう悩むあなた自身は、相手に優しくしていますか? 彼が冷たいのは、あなた自身が彼に冷たくしているから、もしくは彼に優しさを与えていないのではないでしょうか。
人にされたら、まずは自分がしていないか考えるのがポイントです。
見知らぬ人に優しい人こそ結婚してもうまくいく
優しさは、普段から身に付くものです。見知らぬ人に優しくできる人は、恋人にも、また夫婦となって365日一緒に住む相手にも、優しくできるでしょう。一方で見知らぬ人に冷たい人は、恋愛当初は良くても、次第に化けの皮がはがれます。
彼と良好な関係を築きたい――そう願うなら、まずは周囲の人に優しい自分であることです。普段から優しくいられる人は、結婚後も温かい家庭生活をおくれるでしょう。