現実にあるんです! お金がなくて別れられないという怖―い、愛の顛末

2014.05.28

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“お金の事情で、別れたくても別れられない……”なんとも悲惨な状況ですが、実際のところそんなカップルも少なくないようです。イギリスのある調査では、ほぼ5人にひとり「経済的な事情で現在のパートナーと別れることができない」と感じているという結果が出ていました。せっかく愛し合ってカップルとなったはずなのに、ふたりを結びつけているものが愛ではなくお金とはなんともさみしい気持ちになります。


傾向が見られる年齢

年齢的に見てその傾向が強いのは、25歳から34歳の人たち。結婚してマイホームを買ったり、生活費をどちらかの収入でやりくりするようになっていると、いざ精神的に気持ちが離れたからといって、別れるのが難しくなります。「愛がないならすっぱり別れればいいのに」と思っても、なかなかそうはいかないものなのです。

経済的な事情でかんたんに別れられない例とは??

筆者の義理の姉(オーストラリア人)もそんなパターンのひとり。40代でやっと巡り合ったパートナーと共同名義でマンションを購入、結婚はしていないのですが不動産は“財産”であるため、そう簡単に半分に分割というわけにはきません。もちろんローンを組んでいるので、別れるとなるとその手続きもやっかいです。彼女はもう何年も前にパートナーと婚約していますが、ずっと婚約状態のまま結婚する気配はまったくありません。彼に対し、いろいろ不満があるようなのですが、共同購入したマンションが一つのネックになっているのは明らか。お金のしがらみができると、別れはさらに難しくなるという典型的な例だと思います。

ふたりの関係になにがあるか分からないから……。自己防衛としての“お金”のチカラ

恋人と一緒に暮らす、結婚する、いずれにせよひとりではなく他人と生きていくことは、当然経済的なこともからんできます。住む場所、日々の生活費、いざというときの保険、大切に続けてきた貯金、などなど。ふたりがうまくいっている間は、なんでも一緒にしてしまおうと思うかもしれませんが、いざ関係にヒビが入ると、もちろんお金のこともシビアに考えるようになります。

賢いのはやはり、どんな状態になってもきちんと自分名義のお金をしっかりキープし、いざというときのための貯金もしておくこと。彼との関係が悪くなり、精神的にもストレスになっているところへ、さらにお金の心配まで抱え込むのは、抜け出せない負のループにはまりこむようなものです。新しい仕事を探したり、引っ越して新生活をスタートさせたりするためにもある程度のお金は必要になってきます。

万一のとき、自分の意思通りに行動するためにも、自己防衛のひとつとしてお金を考えましょう。どんなにうまくいっているときでも、しっかり万一のときのことも視野に入れておける、そんな賢さも忘れないようにしてくださいね。

参考記事(海外サイト):Are money worries keeping you in a bad romance? One in five trapped in a relationship because they can't afford to break up

2014.05.28

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記事を書いたのはこの人

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Written by Waxy

南半球オーストラリアから世の動きを眺めています。 ガーデニング好きで、イチゴ栽培が特にお気に入り。