アラサー男子会通信 Vol.6「テクはいらない! オトコが求める女性の『エロさ』って?」

アラサー男子が恋愛や結婚、子育て、仕事について本音を語る座談会シリーズ。3回に渡って恋愛・結婚に欠かせない「セックス」をテーマに話します。普段なかなか聞きづらい男子の本音をお届けします。

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参加者

タカシ…32歳、メーカー勤務。既婚だが彼女持ち。
シンヤ…29歳、金融関連勤務。超が付くほどの肉食系。
カズト…27歳、広告会社勤務。メンヘラ女子に好かれやすい。

セックス後、すばやく帰り支度をされて傷ついた

カズト:座談会テーマのひとつに「セックス最中に傷ついたエピソード」もあったよね。パッと思い浮かんだのは、コトが終わった後そそくさと帰られることかな……。

タカシ:何かあったの?

カズト:話すと長くなるんだけど3~4年前、地元から学生時代の女友達が上京してきて、東京観光に付き合ったことがあったのね。その子は1週間くらいホテルに泊まってたんだけど、最終日に僕の部屋に来てくれたの。

シンヤ:ほう。

カズト:朝までクラブで遊んでたこともあって「ま、いっか」みたいな感覚だったのかなぁ。ホントに普通の友達だったのにセックスしちゃって。

シンヤ:ここまでの話を聞くと、決して「傷ついた感じ」はないけど……?

カズト:でしょ。でも、まずひとつ目。その子がエッチ中に一瞬「あたし、何してんだろ?」みたいな表情になったのを、僕は見逃さなかった(笑)。横たわってる自分を俯瞰してるみたいな顔してたね。

タカシ:良くも悪くも、朝の明るい時間だとカーテンを閉めてても、相手がどんな表情してるかわかるよね。

カズト:うん。ふたつ目は、その子が乗る飛行機の時間が迫ってたのね。だから正味1~1時間半くらいしか時間がなくて。僕がイッた後、30秒くらいしたら立ち上がって「じゃあもう時間だから」って、服着て荷物をまとめ始めたっていう…。

シンヤ:寂しいとしか言えない。

カズト:自分の部屋だけど、置き去りにされる感覚…ツラかったな(笑)。まぁ、飛行機の時間は決まってるから仕方ないんだけどさ。

オトコを頑張らせるために、サポートしてほしい

シンヤ:僕はAVみたいに絶叫したり、イッたフリをしたりする女子とセックスして、若干傷ついたことはある。

タカシ:誰かが「セックスは柔術のようなもの」って言ってたのを思い出した。本来セックスって、お互いの意図を汲み取りながら、あうんの呼吸でする行為だから、僕は心から納得したね。だから、そもそも「フリ」をするなんておかしいと感じるワケよ。

シンヤ:「ありのまま」でいてほしいよ。

カズト:男女ともにイクことにこだわる人が多いから、AVの真似してイッたフリをするんだと思う。演技をするくらいなら、まずは「自分の気持ちいいポイント」を伝えるべきだと思う。そうすれば少なくとも、相手にイッてもらうための努力はできるわけだし。

タカシ:その通りだね。

カズト:でも補助的な動きはしてほしいな。主体的に動くのはやっぱりオトコ側になるから、僕が最大限頑張れるためのサポートをしてほしい。

シンヤ:もちろん積極的に動いてくれるぶんにはありがたいけど、正常位のときみたいにオトコ主体のときはサブ的な動きを期待しちゃうね。

カズト:同じ動きばかりだとどうしても単調になっちゃうから、積極的に姿勢を変えてくれるのも嬉しい。「途中で騎乗位はさもっか?」みたいな提案もウェルカム。

タカシ:理想としては、流水のごとく動いてほしい(笑)。セックスは総合格闘技みたいなものだと思う。ベストパートナーとは寝技が流れるような感覚で楽しめる。

カズト:相変わらず喩えが秀逸…(笑)。

女性に上手さは必要ない! テクニックより「エロさ」が重要

シンヤ:「動ける子」とセックスすると「上手いな」って思うよね。でも、あまり動きがスムーズじゃない子でも「下手だな」とは感じないわ。

カズト:わかる。テクなんてどんぐりの背くらべみたいなもんだよ。確かに「飛び抜けて上手い」みたいな人はいなかった。

タカシ:女性誌なんかでは「彼をトリコにするセックステク」みたいな特集が組まれているみたいだけど、実際にオトコは女性に対してテクニックを求めてないよね。精神的な面で満たされることが大事。

シンヤ:可能な範囲で積極的に動いてくれると、ふたりとも幸せを感じるセックスになると思う。お互いのカラダへの「慣れ」もあるよね。まったく動かなかったり、反応なしだったりするのは論外だけど…。

カズト:断然、上手さよりエロさ! たとえば、相手をイカせようと頑張ったり、エッチに貪欲で2回も3回もしたがったり、とにかくよく動いたり…みたいな積極性だよね。共通してるのは自分と相手の快感を増やそうとする人。

タカシ:最初はそこまでエロくなくても、徐々にエロく進化していくのを見るのも楽しいんだよね。テクについても同じ。最初から進化してる女性に出会うと「ラッキー!」って思うけど、自分と回数を重ねる度に女性が進化していくのを見るのは幸せなことだよ。

カズト:なるほど(笑)。タカシの話聞いてると、マンネリ化で悩んだりしなさそう。

マンネリ化の原因は「日常の不満」に潜む

タカシ:マンネリになるのは、日常がどこかおかしいんだよ。たとえば、相手の女性が食事を作ってくれなくなったり、ヘアやメイクが明らかに手抜きになったり、自分への尊敬が1mmもなくなったり、とかね。セックスそのものが原因じゃないと思う。

シンヤ:妙にリアリティある説明だな。

カズト:たとえ日常に不満がなくても、僕はレスになっちゃうけどな…。そもそもセックスレスを防ごうと思わないというか、セックスに義務感をおぼえると「しなくてもいいや」って感じちゃうから。

シンヤ:違う状況で楽しもうとは思わないの? たとえばベタだけど場所を変えて、ホテルでしてみるとかさ。

カズト:セックスするためにラブホに行くのもヤダなって思うタイプ。ストーリーを作って楽しみたいの。たとえば自宅から離れたところで飲んでて「タクシーで何千円もかけて帰るよりはどこかに泊まったほうがいいかな」みたいなシチュエーションなら、迷わずラブホに寄るけど。

タカシ:女性っぽい(笑)。女性は理由を作りたがるから。

シンヤ:僕は逆にレスにならないなぁ。基本的にセックスは大好きだし、飽きることがないから(笑)。でも女性から幻滅されてレスになることはある…。

カズト:ツラいなそれ。結婚後にレスになった先輩の話はよく聞くよ。「毎日同じベッドに寝てるから、セックスするタイミングがわからない」って。

タカシ:家族になっちゃうからね。僕も奥さんが寝てる隣でエロ動画見て、そのギリギリな感じで興奮してることあるよ。

シンヤ:彼女も奥さんもいない僕には、贅沢というかもったいないとしか思えないわ…

編集後記

女性誌で多く取り上げられる「愛されるセックス」「男性を離れられなくするセックステク」のような企画に長らく疑問を感じていた筆者。どうして女性側はいつも「男性に選ばれる存在」として頑張り続けないといけないの? 不平等じゃない? 「愛され女子」なんてこの時代に古い概念じゃない? と。しかし、この3回の座談会を通じて、実際男性は「男性をトリコにするためのセックス」や「男性に好まれるためのセックス」をする女性ばかりを求めてはいないことがわかりました。主体的に動き、自ら快感を掴みにいく女性こそが魅力的なのだと。私たちはもっと自分が好きなように動くべき。そう考えさせてくれるすてきな機会でした。

2014.05.07

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記事を書いたのはこの人

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Written by 池田 園子(いけだ そのこ)

岡山県出身。中央大学法学部卒業後、楽天、リアルワールドを経てフリー編集者/ライターに。関心のあるテーマは女性の生き方や働き方、性、日本の家族制度など。結婚・離婚を一度経験。11月14日に『はたらく人の結婚しない生き方』を発売。 写真撮影ご協力:青山エリュシオンハウス 撮影者:福谷 真理子