アラサー男子会通信 Vol.4「セックスの相性のよさってハズせない?」

アラサー男子が恋愛や結婚、子育て、仕事について本音を語る座談会シリーズ。3回に渡って恋愛・結婚に欠かせない「セックス」をテーマに話します。普段なかなか聞きづらい男子の本音をお届けします。

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参加者

タカシ…32歳、メーカー勤務。既婚だが彼女持ち。
シンヤ…29歳、金融関連勤務。超が付くほどの肉食系。
カズト…27歳、広告会社勤務。メンヘラ女子に好かれやすい。

付き合う前に互いの「相性」を確かめたい

タカシ:そういえば僕、最近彼女ができました。

カズト:えっ、タカシさん奥さんいるでしょ?

タカシ:奥さんは奥さんで大切な人だけど、彼女も大切な人なんだよ。

シンヤ:マジかー。どうして付き合うことになったの?

タカシ:性に関して貪欲なところがステキだと感じたから。

カズト:「ステキだと感じた」って、付き合う前にそういう関係になるの?

タカシ:付き合う前にセックスの相性を確かめたくて。単にこの子としてみたい、というのではなくて、お互いに試行錯誤しながらセックスを楽しめる相手とパートナーになれたら最高じゃない?

シンヤ:ちなみに奥さんと付き合う前もそうだった?

タカシ:もちろん。1~2回確かめたね。昔からずっと同じベッドに寝てるのに、今では完全にセックスレスで、友達同士みたいな関係だけどね…。長く一緒に暮らしているとどうしてもマンネリ化・ワンパターン化しちゃうじゃない。

カズト:それはわかる。

タカシ:僕が考える相性のよさって、新しいことを提案し合ったり、常に変化を求め合えたりする関係。セックスに対してもチャレンジ精神を持っている女性と付き合いたいなと。仕事でもそういう女性のほうが魅力的でしょ?

相手に気持ちよくなってほしいから…セックスはマッサージに似ている

タカシ:でも、どんなセックスであっても「初回」の興奮は超えないと思う。初めてのときって、相手がどんな身体をしているかわからないから、ソワソワしてたまらないわけだし。一番興奮するカラダって、やっぱり「未知のカラダ」なのよ。

カズト:それは共感する。

タカシ:だから、1回目はけもの道を進むようなスリルがあるけれど、そこからどう深めていくかが重要だよね。まず初回のセックスがお互いにいいなと感じたら、そのまま手をつないで歩き出すというか、自然と付き合うことになるよね。大人になると「付き合いましょう」「はい、そうしましょう」とはならない。

シンヤ:僕はナンパで出会った子と付き合うことが多いんだけど、最初はそんなにタイプじゃなくても一緒に過ごすうちにだんだん情が移ってくることがある。気づいたら付き合っていた、みたいなことが増えたね。

タカシ:ナンパで相手を見つけるんだ。すげー!

シンヤ:僕、モテないからね(笑)。でも今まで何人かとセックスしてきて、相性は何度かセックスしているうちにできるものなんだとわかった。たとえば初回は腰の動きが硬くても、慣れてくるとやわらかくなってきたりするでしょ。どういうことをすると相手が喜んでくれるかを常に探求してて、毎回最高の結果を出せたらいいと思ってるんだよね。「最近私たちのセックス、気持ちいいよね」って言える関係が相性がいいってことだと思う。

タカシ:すごく納得できるけど、全体的に乙女っぽいな(笑)。

シンヤ:乙女系なんだよ。自分が気持ちよくなるよりも、相手が気持ちよくなってくれるほうが幸せ。だから激しいのが好きな子には激しくするけど、経験上そういう子ってあまりいないと思うのよ。だから、相手が気持ちいいと感じるポイントを探って、そこを重点的に押すって感じかな。

タカシ:マッサージする感覚に近いよね。

シンヤ:そうそう! さすが上手いこと言うね。

これぞイマドキ? 相性が優先度低めな男子も」

カズト:ふたりとも結構相性重視なんだね。僕はこの子と付き合うぞと決断するときに、セックスの相性は考えてないかな。付き合うときって勢いがあるでしょ。もちろんセックスしてから付き合った子もいるけどね。

タカシ:へぇー。僕とは逆だ。

カズト:相手と僕の間には、どこかしら気持ちよくなるポイントがあるはずなんだよね。その特定の角度やポイントを探ればいいんじゃないかなと考えているから、相性に関しては優先度が高くないんだと思う。

タカシ:僕だけゲス野郎じゃん(笑)。

カズト:めちゃくちゃキレイでスタイルがよい女性と出会ったら、とりあえず付き合ってみようかなって思わない?

タカシ:うーん、相性重視の僕としてはいくら美しい女性でも、まずは一度身体を重ねておきたいなと思っちゃう(笑)。

シンヤ:まずは付き合ってみて、相性がよくなければ残念ながら別れる、とかじゃなく?

タカシ:うん。別れるのって相当なエネルギーいるからね…。

カズト:どっちがエネルギーいるんだろうね。僕はメンヘラな子を寄せ付けやすいタイプで、そういう子と一度関係を持ってから「やっぱり付き合わない」ってなると、ヤバいことになると思ってて(笑)。

タカシ:間違いない。そこは相手を選ぶ必要がある。

仕事で時間が取りづらい? 週1~2派が多め

シンヤ:ちなみに、パートナーとのセックスの頻度はどれくらい? 僕はしばらく彼女がいないから聞きたい(笑)。

カズト:そういや、しばらくしてないなー。僕、自分で言うのもアレだけど淡白なほうで、セックス自体にそんなに興味がないというか、重きを置かないタイプだと思うのよ。付き合い始めの頃は週2くらいでしてたけど、数か月後には飽きが来ちゃって。

タカシ:もろもろの背景やストーリーが同じだと、どうしても飽きは避けられないよ。だから工夫しなきゃ。

カズト:そうそう。でも、彼女がそろそろ不満に感じてるかな…ってときに、言葉は悪いけど義務としてのセックスはする。

シンヤ:セックスレスに限りなく近いけれど、レスではないってことか。

カズト:うーん。「別に彼女とはセックスなしの関係でもOK」ってスタンスかな。他の誰かとするわけじゃないけれど、恋人との間にセックスがなくても生きていけるし楽しいって感じ。彼女としては欲求不満になるだろうけど…。

タカシ:僕は恋人とはセックスの回数を重ねたいな。今は週1~2くらいの頻度。物理的にそう頻繁に会えるわけじゃないから…。

シンヤ:ああ、うらやましい(笑)。今日この後、クラブに繰り出すわ!

編集後記

今回は余程気心の知れた男友達、あるいは一夜限りの合コン参加者にしか聞けないようなテーマながら、多くの人が思い悩み、知りたいテーマで座談会を行いました。セックスの捉え方、優先順位は人それぞれですが、3人から興味深い意見を聞き出せたと思います。次回はエピソードを中心に話を聞きます。

2014.04.12

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記事を書いたのはこの人

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Written by 池田 園子(いけだ そのこ)

岡山県出身。中央大学法学部卒業後、楽天、リアルワールドを経てフリー編集者/ライターに。関心のあるテーマは女性の生き方や働き方、性、日本の家族制度など。結婚・離婚を一度経験。11月14日に『はたらく人の結婚しない生き方』を発売。 写真撮影ご協力:青山エリュシオンハウス 撮影者:福谷 真理子