意外と知らない!? 人を本気で愛するってどういうこと?
本当に人を愛するというテーマについて考えてみると、世の中に溢れている情報が途端に嘘くさく思えてきます。愛をテーマにした音楽や映画、小説でさえも、大抵が恋という名の我欲が入った愛を指していて、本物の愛とは少し違う気がするのです。では一体、人を愛するってどんなことなのでしょうか?
愛するとは、与えることではなく「状態」
よく愛するとは、見返りを求めず、与え続けることだと言われています。でも、それは一概に言えないのではないでしょうか? 愛を一方的に与え続けること自体がエゴだと、著者は思うのです。自己満足に浸っているだけで、相手を本気で愛していることには、通じないと思います。どうしようもなく愛してしまう相手と出逢えば、それは自然と、状態になっていくでしょう。「与え続けよう」と意識することもなく、内側から勝手に愛が溢れてきて、幸福感を得ている状態、それこそが「真に人を愛すること」なのではないかと思うのです。
自分を愛していない人に人は愛せない
自分を受け入れることができていない人には、人を愛することはできないでしょう。なぜなら、自分への不信感は、イコール相手への不信感にもなっていきます。自分を受け入れている人は、本当に自分を愛せている人です。だからこそ、自分の周りにいる人のことも、健全に愛することができます。また不思議なのですが、そういう人の周りには愛に溢れた人しか集まってきません。
愛することは、日々微妙に変化する状態
生きていればいろいろなことがあります。人生とは、喜びや楽しみのぶん、苦しみや辛さも多いもの。でもその苦しみや辛さがあるからこそ、一層、強く幸せを感じる瞬間というものが訪れるのです。人を愛することも「状態」なので、日々微妙に変化していきます。人生と同じで、ずっと一定という状態はあり得ません。ですが本当に人を愛していると、その変化にいちいち動揺することなく、楽しむことができます。
小さなことをいかに感謝できるか
本当に人を愛したいと願うのなら、まずは日常のささやかな幸せに感謝してみてください。朝起きて、燦々と降り注ぐ太陽の光に感謝してみたり、深い眠りに入る前のまどろみに感謝してみるといいでしょう。何気ない日常のそういったささやかな幸せに感謝していくと、だんだんと自分を愛することができるようになり、本当に人も愛せるようにもなるはずですよ。