「結婚相手に見た目は重要ではない」と思い過ぎない方がいい理由

2014.01.29

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結婚相手を選ぶ基準に、見た目をあげる女子は少ないでしょう。女友達に「見た目は大事よね」と言おうものなら、「10代じゃあるまいし」「恋愛と結婚は別」と非難さえ浴びかねません。
では本当に見た目は重要ではないかといえば、そうでもないと筆者は思います(ここでいう見た目とは、世間一般のイケメンでなく、自分の好みを言います)。むしろ顔の重要度を低く見過ぎると、結婚後の後悔も大きくなると思うのです。

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理性的な結婚制度…とはいえ人間は動物

そもそも結婚自体が、とても理性的な制度ですよね。2人で生活を共にし、多くの場合は子を育て、親戚付き合いをし、浮気しようものなら罰することもできます。性格や価値観が合う、収入面などの「理性的な条件」は、たしかに判断基準として大切でしょう。
一方で私たちは、動物でもあります。「頭では分かっていても、心が受け入れない」という事態は、日常でも度々起こります。何十年にも渡る結婚生活。顔など見た目で受ける印象や雰囲気など「感性的な条件」も、決して侮れないというか、大切ではないでしょうか。

頑張ってヤる相手と結婚…本末転倒では?

そもそも「付き合えるかどうかの判断」は、皆さんどこでしますか。性格や価値観も合い、何時間でも飽きずにお喋りができる。または一緒にいて心から安らげる。それでも「付き合えない異性」って、いないでしょうか?
さらに突っ込んで言えば、「ヤレない相手」っていると思うのです。特に女性は男性と違い、誰でもヤレる……わけではないですよね。「ヤレるか、ヤレないか」は、多くの場合「見た目の印象」で判断します。顔、ないし全体的な雰囲気を見て、動物的な勘で判断するのですね。それは体の声、もっと言えば遺伝子の声ともいえるでしょう。
そうなってくるとやはり、見た目は大事。ここを無理して「結婚相手としての条件は◎、……頑張ればヤレなくもないか」と自分を説得するのは、やはり無理があります。その後も頑張ってセックスし、頑張って子どもを作り、行く末はセックスレス? ……それは動物として、到底自然なこととは思えません。そもそも結婚する意味もないように思えます。

仕事も結婚も好きだから続けられる

スタンフォード大学の卒業式辞で、スティーブ・ジョブズがアップルをクビになっても仕事を続けた理由を「好きだから」と述べています。仕事も結婚も同じだと、筆者は感じます。
どんなに条件の良い人と結婚しても、未来は分かりません。彼の勤める会社が潰れたり、そのショックで彼が引きこもったり、それ以外にも彼がハゲたり、激太りしたり、急病で長年入院したり……不安要素はいくらでも、あげることができます。
どんなトラブルをも乗り越える力は、「言葉では表現できない、動物的な好きという気持ち」にあります(上に見たように、好きという気持ちは動物的な勘……見た目が大きいですよね)。この部分がないと、何十年もの結婚を継続するのは難しいでしょう。

簡単に見た目を切り捨てることなく、動物的な勘の部分を大切に、結婚相手選びを考えてみてはいかがでしょうか。

2014.01.29

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記事を書いたのはこの人

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Written by 宮野茉莉子

84年生まれの哲学ライター。東京女子大学哲学科卒業。野村證券を退職後、2011年よりライターへ。主に生き方や働き方について、哲学を交えた本質を探る記事を執筆。他、子育て、夫婦、FPとしてマネーなど、6媒体で執筆中。愛雑誌は『PRESIDENT』。現在一男児子育て中。 Facebook→https://www.facebook.com/miyano0928 blog→http://blog.livedoor.jp/miyano0928/