夫婦喧嘩の時に思い出したいシンプルな式 「(a+b)÷2=c」

2013.10.08

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「朝はパン派? ご飯派?」からはじまり、生活習慣、食の好み、人付き合い、子育てと、なにかと違いの起こりやすい夫婦。「価値観が違うから」で終わらせるのは簡単ですが、それでは夫婦関係も軌道にのらず、家族もうまく回りません。
多くはどちらかが我慢したり、うやむやにしたり、同じ問題が起きるたびにケンカしたり…。意見が違うたびにイライラしたり溜息を付いていては、身が持ちませんよね。そんな時に思い出したい、簡単な構図をご紹介します。

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多くの場合「話し合いになっていない」

「夫の希望をa」、「妻の希望をb」としたとき、意見が違うとどうやって解決しますか? 「a+b=aばっかり」「a+b=bばっかり」では、関係が長続きしないのは分かりますよね。我慢の上に成り立つ人間関係など、特に家族間になれば成り立たないからです(会社の上司なら話は別ですが)。
たとえば夫が「肉が食べたい」と言い、妻が「魚を食べたい」と言う。こんな時に寿司屋に行っても、焼肉に行っても、どちらか一方が不機嫌になり、家族全体が暗いムードの中食べる羽目になります。焼き肉屋に言って希望を叶えた夫も、「そんなに美味しくなかった」と感じ本末転倒に。貴重な家族での外食が、暗い思い出しか残らなくなります。
実は「a+b=aばっかり」「a+b=bばっかり」は話し合いでなく、意見の押し通しでしかないので、不満も残りやすいのです。

「(a+b)÷2=c」

そこで頭に入れておいてほしいのが、この図式です。
「(a(夫の希望)+b(妻の希望)÷2=c(通行点)」
そう、双方の希望を足して2で割り、通行点を探すこと。例えば肉も魚も食べられる居酒屋に行ってもういいですし、今回は焼き肉で次回は寿司屋にしても良いでしょう。そうすれば誰かが不機嫌になることもなく、家族で楽しく食事ができます。
これは単純な食事の話だけではなく、子育て、仕事への価値観など、複雑な問題でも同じです。どんな複雑で難しそうな問題でも、シンプルにこの図式に当てはめましょう。

話し合いとは通行点を探すこと

この図式に当てはめて1番気付いてほしいのが、夫婦喧嘩の多くが「話し合いになっていない」ということ。一見話し合いをしているように見えても、自分の意見がどれだけ正しいか押し通そうとする人が多いんですね。自分の意見のメリットを語り、相手の意見をけなし、人格までけなしはじめる…これでは話し合いでなくて言い合い、子どものケンカです。

シンプルにこの図式に当てはめることで、「通行点を探す建設的な話し合い」に軸を戻すことができますよ。試してみて下さいね。

2013.10.08

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記事を書いたのはこの人

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Written by 宮野茉莉子

84年生まれの哲学ライター。東京女子大学哲学科卒業。野村證券を退職後、2011年よりライターへ。主に生き方や働き方について、哲学を交えた本質を探る記事を執筆。他、子育て、夫婦、FPとしてマネーなど、6媒体で執筆中。愛雑誌は『PRESIDENT』。現在一男児子育て中。 Facebook→https://www.facebook.com/miyano0928 blog→http://blog.livedoor.jp/miyano0928/