「傷付けるから新しい彼(彼女)ができたことを隠して振る」は本当の優しさか?

2013.10.19

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「傷が深くなるから」という理由で“相手のために良かれ”と思い、別れの真実の理由を隠す人がいます。1番多いのが、「新しい彼(彼女)ができたことを隠して別れようとする」パターン。これは本当に相手のためであり、本当の優しさなのでしょうか?
実は相手のためにも、新しい彼(彼女)のためにも、きちんと真実の理由を言うべきなのです。

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真実を言わないで別れる弊害3つ

真実の理由を隠して別れるのは、相手のためでも、本当の優しさでもありません。3つの観点からみてみましょう。

1、振った後の相手の時間も奪っている

真実の理由を言わないで別れる場合、「自分に原因がある」「好きなのか分からなくなった」など、抽象的な理由で振ることが多いですよね。しかし決定的な理由がなければ、振られた側は気持ちのやり場がなく、余計に辛いもの。さらに「もしかしたらいつか戻ってきてくれるかも」と、期待までさせてしまいます。
特に今はfacebookやtwitterで友達な限り、振った後もお互いの様子を知れますし、いつでも連絡が取れますよね。タイムラインでは「自分は変わった」アピールまでできちゃうわけです(付き合っていた時はアクティブじゃなかったけど今はアクティブだよ、とか)。
真実の理由を知るまで相手の心はあなたにあり、新たな恋へ進めなくなってしまいます。

2、2度振ることになる

振られた側は期待して待ち続けるわけですが、やがて時間が経ち、多くの場合「SNSや人づてに新たな恋人の存在を知る」か「再度アタックされて痺れを切らした振る側が真実の理由を言う」のどちらかで、相手を2度振ることになります。
1回目で真実の理由を言えば、ダメージは大きいものの、あとは傷が治るだけ。例えば包丁の切り傷のように、傷跡もそこまで残らないでしょう。しかし2回振られるとなると、そのダメージは2倍どころか何倍にも膨れ上がります。同じ場所に2回ひどい火傷を負うようなもので、治りも悪く、傷跡が残る可能性もあるのです。

3、新たな彼(彼女)にも悪い

一方で、存在を隠したわけですから、新たな彼(彼女)にも悪いですよね。そこに誠実さは感じられず、もしバレた場合新たな彼(彼女)は気分を害することでしょう。

「諦めさせること」は振る側の最低限のマナー

振る側が真実の理由を言わない真実の理由は、「相手のため」でなく「自分のため」でしょう。「泣かれると面倒」「穏便にくぐりぬけたい」「悪者になりたくない」という理由が、根底にありませんか?
まずはそんな自分も認めましょう。認めにくいかもしれませんが、自分の弱さを認めてこそ本当に成長できます。恋愛において心変わりは仕方なく、それ自体が悪いわけでもありません。むしろ隠すことで自分は楽をし、相手を長時間期待させることが悪いのです。
そしてキッパリと相手を諦めさせることが、振る側の最低限のマナーです。もちろん振られた側は傷付きますし、当分は立ち直れないでしょう。けれどキッパリと傷付けば、やがて次の恋へ進むことができます。
振る際に1番サポートすべきなのは、「相手が新たな恋へ進めるようにする」ことではないでしょうか。その軸を忘れないでほしいと、振られる側はいつも思うものです。

2013.10.19

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記事を書いたのはこの人

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Written by 宮野茉莉子

84年生まれの哲学ライター。東京女子大学哲学科卒業。野村證券を退職後、2011年よりライターへ。主に生き方や働き方について、哲学を交えた本質を探る記事を執筆。他、子育て、夫婦、FPとしてマネーなど、6媒体で執筆中。愛雑誌は『PRESIDENT』。現在一男児子育て中。 Facebook→https://www.facebook.com/miyano0928 blog→http://blog.livedoor.jp/miyano0928/