幸せな結婚生活のために、やはり見過ごせない性の話
幸せな結婚生活について考えるとき、やはり性の話も避けて通れないことだと思います。世の中のカップルたちを対象としたある調査では、セックスレスになる原因のひとつに“ただなんとなく”というのが1位か2位にランキングしていて驚いた記憶があるのですが、なんとなくで済ましてよい問題なのでしょうか?
結婚相手が“生涯の愛を誓った人”から“同居人”というポジションに成り下がらないためにも、やはり夫婦ともに心身ともに満たされた関係が理想だと思うのですが、それが難しいのはなぜなんでしょう?
アメリカの心理学雑誌では “結婚と性”についてちょっと興味深い考察が載っていたのでご紹介、皆さんはどう感じますか?
一夫一妻制の結婚とセックスはそもそも相容れない?
ひとりの相手を生涯愛すると誓い結婚することは、ある意味社会的に安定した“ポジション”を手に入れることでもあります。でも、そもそもセックスとは本能に結びついた欲望であり、本質的に刺激を求める行為、安定志向の結婚生活そのものと本来相容れないものといえるでしょう。
また異性を激しく情熱的に求めるのはホルモンという生理的な要素も大きいようですが、こうしたラブホルモンが強く働くのはおよそ1年ほど。それを過ぎると、どんなに愛し合っている男女でも“愛”のカタチが少しずつ変質してより穏やかなものになってゆくのは、生物的にみても避けられないことだという説もあります。
不倫、浮気はなぜ無くならない?
配偶者以外の相手と肉体関係をもちたい、危険な情事をしたい、という欲求は誰の心の奥底にあったとしても不思議ではありません。そもそも、ひとりの人間が相手のニーズ(精神面や肉体面、社会的要件など)を常に完璧に満たすことなど不可能なのだという残酷な現実をよくよく考えれば、結婚したら配偶者だけを一筋に愛するというのが、どれだけ困難なことか実感できるのではないでしょうか。
そもそも私たちの精神はとっても多面的で矛盾に満ちており、“結婚”だけですべてカタがつけられる訳でもないのです。
もちろんレスであっても、お互いなんの不満も感じず、信頼し合えているという実感があるなら問題はないのかもしれません。でも結婚生活を続けながら、性的にも良好な関係を維持し続けるというのには、それなりの知恵と工夫が必要なようです。
いずれにせよ、その難しさを分かり合える相手と結婚できたらいいですね。