生涯未婚率過去最大!変わる女性達の結婚観とは?

2012.06.16

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50歳時点で一度も結婚したことのない人の割合である生涯未婚率(2010年時点)は、男性20・1%、女性10・6%と初めて男性が2割台、女性が1割台に達したことがわかった。
生涯未婚率とは、「45~49歳」と「50~54歳」の2つの層の未婚率の平均をとり、50歳の時点で未婚の場合、この先も結婚する可能性は低いとみなし、生涯の未婚率として指標にしているもので、実際に未婚の人達の数ではない点は注意したい。近年、50歳以上でのいわゆる熟年結婚も増えていることは事実だが、お互いが初婚である場合は低いので、生涯未婚率はひとつの指標となり得る。


1980年時の生涯未婚率は、男性2・6%、女性4・5%で今回は30年前より男性が約8倍、女性が約2倍以上増えた計算。男女共に90年頃から未婚率が急上昇している。
近年、初婚年齢や離婚率の上昇、所得格差等の経済的要因などでいずれの年代でも未婚率は上昇しているが、今回はもうひとつ大きな要因とされている「結婚観の変化」にスポットをあて、とりわけ女性側から掘り下げていきたいと思う。

仕事第一主義の女性、増加中!

かつて女性はある程度の年齢に達してもなお未婚であると、周囲の人間、とりわけ親や親戚からお尻をたたかれ、お見合いを持ちかけられたり、白い目で見られるということが普通であった。「家」と「家」のつながりを重視し、家族を作り、結婚することが常識であるとされていた。
しかし、今や結婚は恋愛の末に行き着く個人のイベントであり、昔ほど縛られるものがなくなり、自由に選択できるものになった。ましてや悪化する経済状況の中で、非正規雇用労働は当たりまえの世の中、男性に頼って生活していくには頼りなさすぎる。かつては結婚を強く勧めていた親でさえも「一人で生きていけるように、経済力をつけておきなさい!」と女性も積極的に働くことを求められる。その結果、仕事にのめり込み、まだまだ上を目指し、仕事を第一でやっていきたい!と思う女性達が増加している。やはり結婚にはどうしても付きまとう家事は現状日本ではまだまだ女性がするものという風潮が根強い。負担を増やしてまで結婚する意味がだんだんと薄れてきている。

自由でいたい!肉食系女子増加中!!

かつて女性は恋愛に対して「受け身」の立場であり、また積極的になることははしたないこととされる風潮にあった。しかし、ここ最近ではその風潮も薄れ、いつしか男女が逆転し、女性が恋愛において「攻め」の立場をとる場面が増えているように思う。いわゆる「肉食系女子」の登場だ。
彼女達は自由に恋愛を楽しみ、より良い男子達を求めて、日々活動中。当然ながら「結婚」という規制に自ら縛られることはしない。上でも述べた女性の社会進出によって得た経済力を武器に、自由な恋愛、人生を謳歌できるようになったのだ。

以上のように見てきたが、今の日本社会における「結婚」の価値というのはとりわけ女性にとってはますますなくなってきているように感じる。精神的な充足、いわゆる「幸せの価値観」を結婚に求める女性の減少、またそれが変化してきているからだろう。結婚における女性の負担を減らす努力をしなければ、未婚率はどんどん増加する一方のように思う。

ライター:森田文菜
東京都在住、スタイリスト。主にタレントさんのメディア出演時のスタイリングを手掛ける。また1児の母として絶賛子育て中!!!

2012.06.16

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Written by Googirl編集部

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