気をつけて! 完璧主義な性格がもたらす問題とは?
自分が完璧主義者だという自覚はなくても、じつは完璧主義な性格の人は結構いると思われます。高いゴールを設定して、それが達成できないと落ち込んだり、自分を否定したりしてしまうことに。そうなると生きづらさにもつながってしまいます。
今回はそうした完璧主義な性格がもたらす問題について考えてみました。
どうして完璧主義になってしまうの?
完璧主義な人の多くはまじめな努力家タイプ。まじめであることも努力することも美徳だと考えられがちです。そして完璧を目指してしまうのは、幼少期に親に認められたくて頑張ってきたから、という人も多いでしょう。あるいは他人からうらやましがられたいという承認欲求から、完璧を目指すこともありそうです。きっかけは一つではありませんが、誰かから認められたいという気持ちが強い原動力となっているに違いありません。
完璧主義な性格がもたらす問題
他の価値観を見落としがちになる
ストイックに何かを目指す、という意味での完璧主義は悪いことではないでしょう。でも自分の頭の中で描いた“理想”を目指すあまり、それ以外のものにはまったく価値や面白さを見いだせなくなるとしたら、考えがどこかいびつなものになりがちです。
世の中にはいろいろな個性や価値観があり、複雑に絡み合っています。完璧主義のあまり“これこそが目指すべき完璧な姿”と思い込むと、それ以外の価値観を見落としがちになるでしょう。
自分だけでなく他人のことも認めづらくなる
完璧主義でいると、高いハードルを課して自分の首をしめるばかりでなく、他人に対しても同じ価値観を押しつけたり、相手を認めづらくなって人間関係のストレスを抱えてしまったりしがち。“私はこんなに頑張っているのに”と思うと、相手にいらだちを感じたり、またうまくできない人に対して辛辣になってしまうこともあるでしょう。完璧主義に陥ると、他人への共感力も下がっていきます。
完璧主義は劣等感の裏返しということも
誰からも非難されないくらい完璧を目指そうと必死になるのは、ひょっとしたら劣等感やコンプレックスの裏返しということもあるかもしれません。短所や欠点も含めて自分自身なのだと認めることができれば、いたずらに完璧主義に陥ったり、生きにくさを感じたりすることも少なくなりそうです。完璧主義な人ほど自分に高い成果を期待しがち。そんな期待やプレッシャーから、自分自身を解き放ってあげてはいかがでしょう?
まとめ
誰かから褒められたい、認められたい、自分はもっとできるんだと証明したいなど、さまざまな動機で完璧主義的になっている人もいるでしょう。でもそのために息苦しさや絶え間ないプレッシャーにさらされているとしたら、なんだかもったいないような気がしませんか? まじめで優等生タイプな人ほど、そんな落とし穴にはまっていることが多そうです。もしそうなら自分へのハードルをいったん少し低くしてもいいでしょう。