見習いたい!【北欧発】仕事効率アップのコツ「フィーカ」とは?
会社にいる間ずっと働きっぱなしというのは、精神的にもきついですよね。でも日本では就業時間中ずっと働き続けないと、周囲から「さぼっている」なんて思われがちです。でも世界的にも生産性の高い働きかたをしていると有名なスウェーデンでは、そんな日本とは真逆の文化「フィーカ」が根付いているようなのです。それは一体どんなことなのでしょう?
「フィーカ」とは?
スウェーデン語「フィーカ」とは文字通り、コーヒーを飲むこと。日本語ではまさに「お茶にしましょう」といったニュアンスがふさわしいでしょう。
ただし職場での「フィーカ」とは、決まった時間にオフィスにいる全ての人が一斉にコーヒーブレイクをして、雑談したり、リラックスしたりする習慣を指すようです。
たいてい午前10時と午後3時の30分間くらいだそうですが、何ともうらやましい職場環境だと思いませんか? ということで今回はこの「フィーカ」について、また先進的なスウェーデンでの働きかたの魅力などを探ってみました!
たんなる休憩? いえそれ以上に、仕事の生産性を上げる効果が!
職場の人が一斉にコーヒーブレイクをするなんて、真面目に仕事しているのか……と怒り出す人がいるかもしれません。でもこれが仕事の生産性を上げるのに一役買っているのだそうです。
雑談を通じて職場全体のコミュニケーションが深まり、仕事がより円滑に進むようになるのだとか。「フィーカ」の時間は、役職とは関係なくフラットにいろんな立場の人と話せるので、仕事上の潤滑油としても機能しているのです。
フレックスタイム制、お昼寝タイム、そして「フィーカ」…学びたいことはたくさん!
スウェーデンは世界的に見ても仕事の生産性が高いことで有名ですが、それは日本のようにひたすら長時間働き続けたり、会社中心の生活をしたりということではなく、むしろ真逆の考えかたです。
勤務時間をより柔軟に選べるフレックスタイム制が日常的に機能していたり、勤務中の仮眠タイムを認めたり、そして「フィーカ」があったり……と働きやすさがとにかく重視されているのです。結果的に、生産性も大幅にアップするのでしょう。
お仕事の休憩だけではない、もっと奥深い意味とは?
スウェーデンの「フィーカ」は仕事中の休憩だけでなく、誰かとコーヒーを飲みながら美味しいお菓子を食べる、という文化として根付いています。ちょっと気になる人がいる場合、デートに誘うのは勇気がいるけど「フィーカ」なら気楽に誘えるというニュアンスもあるそうです。
人と人がコーヒーやお茶を楽しみ、雑談をしながら心理的な距離を縮めていく……それこそが「フィーカ」の本当の意味であり、価値なのかもしれません。
まとめ
職場でも「フィーカ」を通じて周囲の人とのコミュニケーションがもっと円滑になれば、働きやすくなるはず。コーヒーやお茶、それに美味しいお菓子を一緒に楽しむだけで、人は気持ちもずいぶんオープンになれるものだと思います。この「フィーカ」の文化と考えかた、とても素敵だと思いませんか。日本のお仕事環境でもぜひ取り入れてほしい習慣のひとつです。
▽ 参考記事(海外サイト):This Swedish Concept Can Make You More Productive