“ソロ活女子”に学ぶ、ひとり遊びの楽しみかた

ひとりでのお出かけや遊びのことを「ソロ活」と呼ぶのをご存知ですか。今回はソロ活の第一人者であり、ひとり上手なフリーライター/コラムニストの朝井麻由美さんによる著書『ソロ活女子のススメ』(大和書房)をご紹介します。

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ソロ活をするほど自己肯定感が高まる

朝井さんはソロ活をすると、自分の「好き」を具体的に知って自尊心が高まり、自分のことを愛してやまないようになる、といいます。そもそも、自分の好き嫌いをあまりよくわかっていないと、急にひとりで過ごさなくてはいけなくなったとき、何をすればいいかわからなくなるのだと。
いっぽう日頃からソロ活をしていると、せっかくできた休みを大事に使おうと、行きたかった美術館や観たかった映画など、好きなことのストックを存分に引っ張り出すことができます。
たとえば友達との休日ランチがなくなったら、ソロ活に慣れている私なら別の店をひとりで新規開拓したり、昼の過ごしやすい時間だからと、自転車で出かけたりすると思うのです。

「ひとりは恥ずかしい」を捨ててみる

ただ、大前提として「ひとりでいるのが恥ずかしい」と感じる人も少なくない、といいます。ソロ活を始めたい人は、恥ずかしさをどう乗り越えるといいのか、悩みどころだと思います。どこかへ食事に行ったとき、周りの人をじっと観察することはあるでしょうか。ひとりで食事をしている人を見て、「あれっ、あの人ひとりで来てるよ……!」と注目することもそうはないはず。
目の前の友達や料理に集中していると、他人は景色の一部に過ぎないものです。ほぼ見られていない、と言っても言い過ぎではないくらい。だから、恥ずかしいという感情は抱かなくていいのです。

食欲を満たすソロ活は始めやすい

本書では難易度1~5まで、朝井さんが体験してきたおすすめのソロ活が、30個紹介されています。たとえば難易度1のソロ活は、ひとりカラオケやひとりラーメン、ひとり牛丼屋、ひとり焼鳥など、ひとりでの食事を中心に紹介されています。
少しレベルが上がった難易度2のソロ活で目を引くのはひとり鍋。もつ鍋が大好きだという朝井さんは、もつ鍋を名物とうたっている店に入ることがあるそう。でも、鍋はほとんどが2人前から。けっこうな量になるので、お腹が極端に空いているときに限るといいますが、いくら食べても大好きなもつがなくならない点に「中毒性」があるというのです。
自分の好きな料理が目の前に大量にあって、誰に気兼ねすることなくひとり占めできる……食欲を満たすソロ活だからこそ楽しめるひとときですよね。

ひとりだから味わえる自由がある

難易度5のソロ活では、ひとり温泉宿やひとりナイトプール、ひとり相撲など、たしかにビギナーにはハードル高めな内容が並んでいます。いきなり5のソロ活に挑戦するのは難しいので、1のソロ活から試していくのがおすすめです。とくにひとりのお客さんが多いひとりラーメンはチャレンジしやすそう。
ソロ活という名のひとり時間を過ごし慣れている私は、本書を読んで「ひとりってやっぱり自由でいいな」と改めて感じました。誰かと過ごす時間も幸せだけど、ひとりだからこそ味わえる自由、ひとりでないと味わえない自由はあると思うのです。そんな贅沢な時間を体験してほしいです。

次回は「女性ひとり旅」の話

「女性のひとり時間」にフォーカスして、素敵な女性がひとり時間をどう過ごしているか取材したり、ひとりを楽しめるコンテンツやスポットを紹介したり、ひとり旅について取り上げたりする本連載【女ひとり上手】。次回の第3回目では安心、安全な女性ひとり旅のコツをご紹介します。どうぞお楽しみに。

2019.05.30

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記事を書いたのはこの人

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Written by 池田 園子(いけだ そのこ)

岡山県出身。中央大学法学部卒業後、楽天、リアルワールドを経てフリー編集者/ライターに。関心のあるテーマは女性の生き方や働き方、性、日本の家族制度など。結婚・離婚を一度経験。11月14日に『はたらく人の結婚しない生き方』を発売。 写真撮影ご協力:青山エリュシオンハウス 撮影者:福谷 真理子