家庭でもオフィスでも役立つ! 弁護士に学ぶ賢い口げんかのお作法5つ
誰だって口げんかなんてしたくないもの、でも人間どうしても納得できなくて相手との会話がヒートアップしてしまう事態ってありますよね。
相手を傷つけたくないし、でも自分の思いもきちんと伝えたい、そんな方のために今回は海外の弁護士さんによる、家庭でもオフィスでも役立つ賢い口げんかのお作法をご紹介します!
弁護士に学ぶ賢い口げんかのお作法
1. 自分が本当に相手に伝えたいこと、理解してほしいことを予めはっきりさせておく
ちょっとしたことから始まった口げんかが大きな言い争いに発展してしまう原因は、話をしているうちに気持ちがエスカレートしてきて、話のきっかけとなったこと以外のことまで話題にして、話がどんどん横道に逸れてしまうから。
そうならないためにも口げんかをスタートさせる前に、自分は何を相手に本当に伝えたいのか、理解してほしいのか、要点をはっきりさせておくこと。それによって話の流れも大きく変わってきます。
2. 話を脱線させない、一つのことに論点を絞る
上記のように気をつけたいのは話を脱線させないこと。なぜなら話が余計にこじれてしまうのは、感情に任せてどんどんヒートアップしてくるうちに話題があれこれと移り変わり、相手に対する不信感やネガティブな思いだけが残ってしまうから。
裁判のように客観的に話の流れをジャッジしてくれる人がいないなら、話が脱線していると自分で気づき、「話題を元に戻さない?」と相手に聞いてみる余裕と落ち着きを持つことが大切です。
3. 感情的になる前に気持ちを静める方法を知っておく
口げんかしているうちに気持ちがエスカレートすると、思わず攻撃的になったりしてしまいます。でも口げんかや交渉では感情的になってもいいことは一つもありません。そんなときほど冷静さを失わず、自分の感情をコントロールすることが必要です。
気持ちがかっとなる前にまずは大きく深呼吸を繰り返し、“何があっても大丈夫”と自分に言い聞かせること。またそんなときほど相手の立場や感情を思いやってみることも効果的です。
4. 座り込んで話し合うのではなく、外に出て歩きながら話してみる
よく“大事な話をするときは相手の目を見て話しなさい”なんてアドバイスがありますが、口げんかなどのシーンではこれがかえって逆効果な場合もあります。そんなとき可能ならば座って向き合うのではなく、部屋を出て一緒に歩きながら話をしてみましょう。
相手の目を見ることでかえって感情的になりやすくなることもありますが、歩くという動作が加わると呼吸も深くなり、気分もリフレッシュして落ち着いて話せるようになります。
5. 相手の話を理解しようと思いながら“アクティブリスニング”を実践する
口げんかで自分の思いだけを一方的にまくしたてることですっきりした気になる人もいますが、それでは根本的な解決にはなりません。感情のままにまかせるのではなく、相手と今後もよりいい関係を築こうと思うなら、自分の言い分だけでなく、相手の考えも理解することが不可欠。
相手の意図を確かめるためにも相手の言葉をリピートしたり、「つまり、こういうことだよね」とアクティブリスニングを取り入れてみましょう。
まとめ
口げんかで何が何でも相手を言い負かそうという態度では、かえって事態を悪化させるばかりです。相手と話している自分を冷静に見つめるもうひとりの“自分”がいるくらいの気持ちや心のゆとりを忘れないようにしてくださいね。
▽ 参考記事(海外サイト):This is how to argue like a lawyer - at home and at the office