カタルシス効果ですっきり! 正しく物事を悲しむコツとは?
Gooレディの皆さまは日々さまざまなストレスと戦っていると思います。人生はいつでもポジティブなことばかりではありませんよね。苦しいこと、悲しいことは表現しづらい部分もありますし、日々生活する中で抱えている、ネガティブな感情を吐き出す機会もなかなかありません。
そんなGooレディの皆さまに試していただきたいのが、「カタルシス効果」。この言葉を聞いたことがある方もいるかもしれません。
カタルシス効果とは?
「カタルシス」とは古代ギリシアの哲学者アリストテレスが発見したものです。自分の抱えている苦しみや悲しみ、言葉にできないモヤモヤとした感情を誰かに代弁してもらうこと、自分から吐き出すことで、すっきりとした気持ちになるというものです。
カタルシスの効果は、日常生活では口にできない感情をあえて口に出すこと、行動に移すことで発散し、心の苦しみや悲しみが軽くなることです。ではなぜ、あえて口に出すことや行動に移すことで心が軽くなるのでしょうか?
正しく悲しむことは「代償行為」?
代償行為とは、その行動を実行に移すことは何らかの事情でできないために、それとよく似た行動、あるいはそれと関連のある行動を行うことで、自分の悲しみや苦しみを軽減させることです。
例えば、泣きたいほど悲しいけれど泣けない。苦しいけれど苦しいと言えない。そういうケースはよくあると思います。そういった時に悲しいシチュエーションの映画を見て涙を流す、感情移入できそうな音楽をきいて悲しみに浸る。そういったことが、正しく物事を悲しむ「代償行為」となり、カタルシス効果を高めることにつながるのです。
なぜ正しく悲しむことが必要なのか?
苦しい思い、悲しい思いをため込んで生きることは、とてもツラいことです。正しい悲しみがあるのなら、裏を返せば正しくない悲しみ方があるのでは? と考えるかもしれません。
もし、正しくない悲しみ方があるとしたら、それは自分自身を傷つけてしまう場合ではないでしょうか。筆者は、その正しくない悲しみ方で長年苦しみました。あまりにも苦しいこと、悲しいことが重なり、自傷行為のようなことをしていたのです。
断言できることは、自傷行為では一時的に苦しみや悲しみ、怒りはなくなりますが、その行為で「解決」になるかというと、ならないということです。
周囲の人にSOSのサインを
あまりにも乗り越えられないほどの苦しみや悲しみは、周囲に言いづらい場合もあるため、自分の中にため込んでしまいます。しかし、勇気を持って周囲の人にSOSのサインを出しましょう。愚痴を吐き出すだけでも、十分にカタルシス効果になるのです。
自分の中の殻に閉じこもりたくなる場合もあるでしょう。悲しい、苦しい感情を理解してもらえないのでは? と考えるかもしれません。しかし、感情は口に出さなければ決して伝わることはありません。理解してもらいたいと考えるより、苦しみ、悲しみを相手に「伝える」という行為が大切なのです。「こうされて苦しかった」「こう言われて悲しかった」と「伝える」こと。
ネガティブな感情を出しづらいと考えているGooレディの皆さまも、過度なストレスをため込んでしまう前にぜひカタルシス効果を試してみてくださいね。