パーフェクト病になってない? 失敗やミスを乗りこえ学べる強さを
4月の新生活スタートでまだまだ毎日緊張の連続……という方も多いでしょう。慣れない環境のなかで失敗したくない、人に嫌われたくない……と強い緊張にさらされながら日々を送るのはなかなかツラいものです。そんななか「パーフェクト病」とも言える症状に陥ってしまうことも珍しくありません。
失敗やミスを乗りこえる処方箋
落ち度のない完璧な自分、誰からも全方位的に好かれる自分、どんなに嫌なことがあっても笑顔で乗りこえようとする自分……そんなふうにパーフェクトであろうと無理をし続けると精神的にも大きく追いこまれることになります。
自らをそんなふうに追いこまないためにも、失敗やミスを受け入れるマインドを持っておきましょう。今回はその秘訣をお伝えします!
失敗やミスは恥ずかしいことではない、劣等感や屈辱を感じたりしないこと
今までなにごとも平均点以上にそつなくこなしてきた優等生タイプの人ほど、失敗やミスをしたときに大きな挫折感を味わいます。それがとても恥ずかしいことだと感じたり、劣等感やコンプレックスになってしまったりしやすいのです。
まずはそんな精神的なもろさを克服しましょう。いつも100点満点の自分でいなくてもいいのです、そのほうが遥かに人間的だし、自然な姿だと思いませんか?
人は失敗やミスなしに、なにかを学んだり成長することはない
よーく考えてみてください。なにかを失敗したり、ミスしたりしたときの記憶ってうまくいったときのものよりずーっと強烈に覚えていませんか? でもだからこそ、「二度と同じ間違いは犯さないようにしよう」とか「こうやるとこんなふうに失敗するんだ、じゃあ次は違う方法でやってみよう」と気づくことになるのです。
それが次なるレベルへの第一歩、成長へとつながっていくのです。もし身に覚えのある失敗やミスがひとつもないとしたら、それは類まれなる天才か、いつも絶対安全圏(コンフォートゾーン)に身をおいて変化や成長を恐れているだけのことでしょう。
失敗やミスをどうやって“学習プロセス”にしていく??
では失敗やミスからどんなことを学び、次に生かしていくか……その経験を“学習プロセス”にしていくために、具体的には以下のようなことが大切です。
目標は「少しでもいい方向に進んでいくこと」完璧さを求める必要はない
ある時点での“非の打ちどころのない”自分を目指してしまうと、ハードルは高くなるばかり。でも一番大事なのは、昨日よりも今日、今日よりも明日……と少しでも前に進んでいくことです。昨日できなかったことが今日できるようになり、また新しい課題が見えてくることでしょう。そうしたらまたそれに取り組んでいけばいいのです。
失敗やミスも経験し、それを乗りこえ、前に進んでいるという実感があれば確かな自信にもなっていきます。
「トライ・アンド・エラー」だと思って挑戦し続ける
そもそもメンタルの強い人は、失敗やミスをそれほど重く捉えないものかもしれません。 「トライ・アンド・エラー」(試行錯誤)を行動の基本としているので、うまくいかなかったら次、それもだめだったら別のアプローチで、というふうにサクサク頭を切り替えられる発想をしているのです。
一見遠回りのようですが、じつはこんな試行錯誤を繰り返しているうちにいろんなパターンに遭遇し、うまく対処できるようになっていきます。なにかにつまづいたと感じても失敗と思わず、「トライ・アンド・エラー」と心の中で呟いてみましょう。
失敗した自分をユーモアたっぷりに語れる
失敗体験を致命的なことととらえトラウマやコンプレックスの原因とするか、あるいは“ネタ”として人に話し、笑いをとれるまでに昇華(?)させるか、あなたならどちらを選びたいですか?
笑いにするというのは一見単純なようですが、じつは自分を客観視し、冷めた視線で見なければなかなか面白い話にはできないものです。「ねえ聞いてよ、私ったらまた○○しちゃったんだー」と明るく笑いとばせるくらいになれれば、あなたはもはや失敗やミスを恐れることはなく、堂々といろんなことに挑戦し続けられるようになるでしょう。
▽ 参考記事(海外サイト):Successful Imperfection