夏バテなんて怖くない! 弱った胃袋をいたわる食事、4つの秘密
こんにちは、保健師のわたげとです。暑さが続きますね、お元気でしょうか?
びっくりするほどの暑い屋外と冷房の効いた室内の温度差で、夏バテ気味の方も多いかと思います。今回はそんな夏バテの胃袋を優しくいたわってくれる食べ物をご紹介します。
胃にダメージを与える4つの要素って?
「冷たいものばっかり食べてはだめ」というのはよく聞きますが、次の4つの要素にあてはまるものは、胃の負担となりやすい傾向にあります。
温度
熱すぎる、冷たすぎるものは胃の負担になってしまいます。
スパイス
香辛料は胃に刺激を与えます。食欲がないときは上手に活用しましょう。
調味料
塩分が多く含まれる料理は胃にも腸にも負担です。過度の摂取は、病気の原因にも。
脂質
脂質を多く含む料理は、胃に長時間とどまります。胃が疲れている方は要注意。
黄金の組み合わせ“夏バテ専門食”で、パワーチャージ!
胃が疲れてるな、夏バテかな……と思ったら、“夏バテ専門食”でしっかりパワーチャージしてみましょう。
【夏バテ専門食1】 豚肉
夏はのどごしのよい麺類を食べることが多いので、どうしてもたんぱく質が不足しがちに。たんぱく質が不足すると、炭水化物をエネルギーに変えるためのビタミン系が足りなくなり、バテてしまいます。
そんなときは、ビタミンB1・ナイアシンを豊富に含む豚肉を積極的に食べましょう。代謝に大きな働きをしてくれ、夏バテを解消できます。
【夏バテ専門食2】 酸っぱいもの
酸っぱいものにはクエン酸が含まれ、豚肉にも含まれるビタミンB1がより効果的に働けるよう手伝ってくれます。
豚肉を食べるときには、レモン・お酢・オレンジ・梅干などを組み合わせてみるといいでしょう。
【夏バテ専門食3】 においの強いもの
ニンニク・ネギ・たまねぎ・ニラなどは、アリシンという成分を含んでいます。これには豚肉のビタミンB1が体に吸収されやすくする働きがあります。一緒に食べると効果がUPします。
さて、これら3つを同時に食べられるメニューを考えてみると……今夜は冷しゃぶなどはいかがでしょうか? もちろん調理法やメニューはお好きなもので大丈夫ですが、夏バテが気になる方は、「豚肉」「酸っぱいもの」「においの強いもの」を組み合わせて食べるようにしてみましょう。
冷房で冷えた体は、ショウガ入りスープであたためて
冷房で体が冷えきってしまったな~と思うことはありませんか? 職場や屋内施設に長時間いると、冷房を消して体をあたためたくなったりしますよね。
そんなときには、あたたかいスープはいかがでしょうか。野菜・鶏肉・ベーコンなどを柔らかく煮て、味つけは薄めでショウガを加えてつくりましょう。ショウガには発汗作用・食欲不振の解消など夏バテに効く作用があります。
“ぬるめの牛乳”で胃の粘膜を守る
大学時代、医師が教えてくれたとっておきの胃に優しい食べ物。それは「ぬるい牛乳」でした。……マズそうですよね! でも冷たすぎたり熱すぎたりしては逆効果なので、適度な「ぬるさ」が必要になります。
胃の調子がどうしてもよくない・キリキリする・痛いというときは、冷蔵庫から出してしばらくおいた牛乳を飲んでみましょう。ホットミルクを長めに冷ましたものでもかまいません。牛乳が胃の粘膜を優しくコーティングして守ってくれますよ。
炭水化物は消化にいい状態でとる
キュッとしまったうどんや、よく冷えた素麺はおいしいですが、すごく消化によいとはいえません。胃が弱ってしまったときは、もっと消化によいものを食べましょう。
たとえば、麺類は長めに柔らかめにゆでたもの、ごはんはお水を多めにして炊いたり、おかゆにするのがおすすめ。また、パンも夏バテのときには効率的に炭水化物をとれる食材のひとつです。お米は粒ですが、パンや麺は粉からできていますよね。より細かい状態になっているので消化によいのです。
いかがでしたか?
暑い夏を元気にのりきるためにも、ぜひ試してみてくださいね!