屋外より室内が危険!? 熱中症になりやすい意外なシーン&対策を徹底分析!
今年の夏は気温が高い猛暑になるのでは、と予測されていますね。毎年注意喚起されている熱中症には、ぜひ気を付けてもらいたいものです。
じつは、熱中症は意外なところにひそんでいます。屋外だけでなく屋内でも症状が出る可能性があることをご存じでしたか?
今回は「熱中症になりやすい意外なシーン&対策」をご紹介します。
ついつい気が緩みがちな睡眠時は要注意!
夜は比較的気温も落ちつき、気が緩みやすい時間帯です。しかし、人は睡眠時にもたくさん汗をかくといわれていて、ほかの季節よりも気温の高い夏なら、より汗も大量に出ます。
また、夏は冷たいビールやチューハイがおいしい季節なので、夜に1杯、2杯と飲みたくなるところ。しかしアルコールを飲めば体から水分が抜けやすく、そのまま寝てしまうと脱水症状になる可能性もあります。このように、夜間は熱中症になる危険がじつは高いんですよ。
熱中症対策
寝る前には、コップ1杯の水分補給を行いましょう。
また、夜中に喉がかわいて目が覚めてしまった場合は、面倒がらずに水分を補給しましょう。体からのサインを見逃さないように! 頭痛・めまい・吐き気がでてくると危険なので、枕元にはお水のご用意を。
室内熱中症が増加中!
近年では節電対策により、室内でも熱中症になってしまう「室内熱中症」が増加しているようです。全国調査でも外で肉体労働をしている人よりも、室内で症状が発生するケースのほうがかなり多かったそう。
もちろん、屋外で激しい活動をすることで熱中症にもなりますが、屋内で日常生活を送っている人のほうが、重傷者が多かったとの結果報告があります。
熱中症対策
部屋の中にいると水分の摂取を忘れたり、利尿作用の多いコーヒーやアルコールといった飲み物ですませてしまう人も多いです。しかし、これらの飲み物は水分補給と思わないようにしましょう。
利尿作用の多い飲み物を飲んだ場合は、その量と同じくらいの水分補給をする必要があります。
知っておきたい熱中症の症状
熱中症の症状を知っておくことは、軽度な段階ですませることにつながるので、頭に入れておくとよいかもしれません。
レベル1
水分が減り体内では熱がこもりやすくなります。そのため皮膚表面の毛細血管が拡張し、自覚症状があらわれ始めます。
吐き気・頭痛・立ちくらみやめまいといったものが主な症状です。
レベル2
屋外で日差しにさらされていると、大量の汗をかいて体内の塩分濃度が下がっていきます。
水分と塩分量が減ることで手足がつりやすくなったり、けいれんなどを引き起こすことも。
レベル3
症状が悪化してしまうと、熱により疲労が加速していきます。
体に必要な血液も減ってしまうため、疲労感や倦怠感につながり、動くことも困難に。適切な治療が必要になってくるレベルです。
レベル4
一番ひどい症状が熱射病です。脱水状態になることで体温の調節ができなくなり、さまざまな症状が出てきます。
内臓機能の低下や意識障害が起こったりと、危険な状態になるケースも。
まとめ
熱中症ってよくきくけれど、実際に症状が出たことのない人も多いと思います。自分は平気だ……なんて人にかぎって熱中症になることも。かくいう筆者も、健康第一の生活をしていると自負していたにもかかわらず、昨年は熱中症にかかってしまいました! 室内の涼しい環境にいたため、水分をあまりとらなかった結果です。
夏本番をむかえるにあたり、熱中症にならないよう、今のうちからくれぐれも心がけてくださいね。