【転職×天職女子インタビュー】Vol.1 ビズリーチ広報・寛司絢子(ひろしあやこ)さん

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2016.03.17.Thu

転職してちがう業界にいきたいけれど、今の安定した職を手放すのは心配……。女性にとって30代半ばが転職する最後のチャンス? など、転職にまつわる不安や悩みを抱える女性は少なくないのでは。
そんな女性たちのために、転職に成功して“天職”を手にした女性に話をきく連載をはじめます。

第1回目は転職サイトなどを運営するIT企業ビズリーチで、広報として働く寛司絢子さん。寛司さんの転職ストーリーを一緒に見ていきましょう。

社会人2年目と6年目で転職を考えた

前職ではどんな仕事をしていましたか?

2007年に新卒入社したIT企業で6年間、BtoB向けの広告営業をしていました。メディアの広告商品を販売したり、タイアップやセミナーを企画したりする、企画提案型の営業です。

IT企業で6年勤続とは長い方ですね。転職を考えた時期はいつごろですか?

在職中に2回、転職を考えるタイミングがありました。1回目は2008年のリーマン・ショックのころです。売上目標を達成できない日々が続いて、不安でいっぱいになっていました。とはいえ、不景気で求人もあまりない状況でしたから、思いとどまることに。それに、社会人になってまだ2年目でしたし、もう少しこの会社にいて「できること」を増やしてから転職した方がいいだろうと思い、できるだけたくさんの経験をつむことにしたのです。

2回目のタイミングは勤続6年目にやってきました。大学時代の友人の一人から「家業を継ぐために地元に帰る」ときいたのを機に、私自身も将来について考えるようになったのです。そのころは営業の仕事も楽しんでいましたが、「本当にやりたいことってなんだろう?」「どうキャリアを作っていけばよいのだろう?」とモヤモヤする気持ちが生まれて。

やりたいことを見つけるには“ノートに思いを書き出す”のが効果的

「本当にやりたいこと」を見つけるのは苦労しますよね。自分のなかでどう整理して、広報という職種にたどり着いたのでしょうか?

就活中、兄に相談したさいに「自分が一番テンションがあがることを仕事にするとよい」と言われたのを思い出しました。そこで、自分はなにをしているときが一番楽しいのか、はるか昔までさかのぼってじっくり考えてみたのです。

思い浮かんだのは、子どものときに家族のおもしろいネタを拾って家族新聞を作ったり、学生時代にフリーペーパーを作ったりした記憶でした。そこで、やはり情報を人に伝える仕事、メディアと接する仕事が楽しいと再認識したのです。

そこから広報という職種も、誰かにメッセージを届ける仕事ですし、メディアと関わる仕事でもあるので、転職して挑戦してみたいなと思いました。

周囲には相談しましたか?

転職して楽しそうにしている友人には相談しました。どうやって決断に踏みきったかとか、どう会社を選んだかなどをききましたね。うまくいっている人からは「広報の仕事は寛司にあっているんじゃない?」とポジティブな言葉をもらい、背中を押してもらえました。

でも、基本的にはあまり相談はせず、家族にも事後報告でした。どちらかというと一人の時間を確保して、自分が楽しいと感じる瞬間を考えてノートに書き出すなど、自分自身を振り返ることの方が多かったです。

できることとできないことを率直に伝える

それからの転職活動はどう進めていきましたか?

私のケースはやや特殊かもしれません。2012年秋に、ときどき仕事の話をするあいだがらの友人から最近どうしてるのと連絡をもらい、広報の仕事が気になっていると伝えました。それから約1か月後に友人が、弊社代表の南がFacebookの投稿を通じて、広報を募集していると教えてくれたのです。

内容は「ビズリーチで広報を募集しています。20代女性で営業出身の方など、経験は問いません」というものでした。当時、私はビズリーチのことを知らなかったのですが、友人は「急成長している会社だからおもしろそうだよ!」とすすめてくれ、南と私をつなげてくれたのです。

当時は「今すぐに転職したい」という強い気持ちはなかったものの、広報という仕事に興味はありましたし、いずれはキャリアチェンジをと考えていたので、南と会って直接話をききました。

話をしてみてどんな気持ちになりましたか?

ワクワクしたいっぽうで、不安もありました。広報未経験の私が少数精鋭のプロフェッショナルが集まるベンチャー企業で、どれくらい貢献できるか心配だったのです。だからこそ、そのあとの面談では「営業経験を生かして◯◯ができると思います」、逆に「◯◯は一切したことがありません」と現時点でできることとできないことを明確に伝えました。

正しく見てもらわないとそのあとにミスマッチが起きて、おたがい不幸になってもよくないですから。そのうえで、できない部分はあるけれどこの会社でがんばりたいという熱意は伝えるとよいですね。

それから何度か面接を重ね、社内のピザパーティに呼ばれて、いろいろな社員と話すなどして会社の雰囲気を知っていきました。内定が出てから1か月半ほどで入社を決め、2013年1月から晴れて社員となりました。

最初は真似からでOK! 自分のスタイルは少しずつ確立していく

未経験で広報の職についたわけですが、初期のころはどうでしたか?

入社まえに感じていた不安は消えていました。新しい環境に飛びこんでやりたい仕事に挑戦できることがうれしかったですし、希望の方が大きかったので。

仕事は実践するなかで覚えていくOJT方式でした。意識していたのは、なるべく自分でやってみること。自信がなくてもメディア向けの資料を書いたり、上司に企画を提案したりして、仮に失敗したとしても、そこから学べればよいと考えていました。

未経験だからこそ大事な心がけとは、どんなものでしょうか?

最初はとにかくなにもわからないわけですから、真似をすることも大事だと思います。たとえば私は、上司がメディア関係者に送ったメールの文面を、かなり細かいところまで真似していました。本文だけではなく、追伸部分もその対象です。そのなかで自分らしいスタイルを見つけていきましたね。

転職の一般論にとらわれる必要はない!

仕事をしていて、一番やりがいを感じる瞬間はどんなときですか?

現在は、20代向け転職サイト「キャリアトレック」や会員制転職サイト「ビズリーチ」の広報業務を担当し、新しい働き方を提案しています。やりがいを感じるのは、弊社が提供するダイレクト・リクルーティングなどの先進的な採用手法や、地方創生につながるような転職事例などに共感し、興味を持ってくださったりするときです。それが記事になり、読んでくださった方から大きな反響がよせられたときも、とてもうれしいですね。

転職への満足度はどれくらいですか?

もちろん100%です(笑)! じつは転職活動中に人材紹介会社のキャリアアドバイザーの方から「20代後半で営業から広報へのキャリアチェンジは難しい」と言われて、キャリアチェンジは大変なことなのかな……と不安を感じていたこともありました。

でも、そういった定説や一般論にとらわれず、自分のやりたいことを見つけて、思いきってキャリアチェンジをして、魅力的な人たちと働けていることに、今はとても満足しています。

最後に、転職を考える女性へアドバイスをお願いします

社会人2年目に転職を決断していたら、人生は変わっていたと思います。今振り返って思うのは、たとえ迷いながらでもひとつのことを続けることで、見えてくるものもあるということ。前職でつんだ経験は異なる職種や領域でも、かならずなんらかの形で生かせますから、未経験分野への転職もおそれず挑戦してみてほしいですね。

――ありがとうございました。

▽ 寛司絢子さん

2013年1月に株式会社ビズリーチに入社。20代のためのレコメンド型転職サイト「careertrek(キャリアトレック)」、会員制転職サイト「ビズリーチ」などの広報を担当。日本最大級の求人検索エンジン「スタンバイ」なども運営。

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記事を書いたのはこの人

Written by

池田 園子(いけだ そのこ)

岡山県出身。中央大学法学部卒業後、楽天、リアルワールドを経てフリー編集者/ライターに。関心のあるテーマは女性の生き方や働き方、性、日本の家族制度など。結婚・離婚を一度経験。11月14日に『はたらく人の結婚しない生き方』を発売。
写真撮影ご協力:青山エリュシオンハウス 撮影者:福谷 真理子