ストレスとうまく付き合っていくための処方箋

2016.01.21

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誰もがなにかしらのストレスを抱えている今の世の中、ストレスから完全に無縁だと断言できる人はおそらく皆無でしょう。だからこそストレスとは上手に付き合っていくことが大切なのだと思います。ストレスをうまくコントロールできるようになれば、生きるのもずっと楽になるはず!
そこで今回はストレスマネージメントの専門家で著書もあるシャーロット・ワッツさんによる、ストレスとの付き合い方とアドバイスをまとめてみました。きっとあなたの心の処方箋となってくれることでしょう。


ストレスは必ずしも悪いことではない

ストレスと言うと、どうしてもネガティブなイメージばかり浮かんできます。でもストレスとは本来、“困難な状況に直面したときの、精神状態”を意味します。人によっては、その危機をチャンスに変えようと奮闘したり、あるいは不安感に襲われてどうしようもないと感じることもあるでしょう。しかしストレスとは、その困難な状況を切り抜けるために心身がいわば“サバイバル・モード”となるようなもので、それ自体に善悪の意味はないのです。
生きている限り、いつもハッピーで好ましい状態が続くわけではありません。難しい問題や困難な状況に直面するのは避けられないし、それに対して“サバイバル・モード”になることはけっして悪いことでもないのです。私たちができるのは、そうなったときどのように反応できるか、ということ。自分を追いつめないよう、心身をしっかりとコントロールすることが必要です。
もうひとつ大事なのは、“よいストレス”もあるということ。目標を立てたり、今の自分を変えて、“こうなりたい”と強く願ったりすることもストレスの一種です。でもこれらは自分をよりタフにし、強靭なメンタリティを養うための、いわば“こやし”となってくれるものです。今の自分より成長するためのモチベーションになってくれるストレスはむしろ、歓迎したいくらいでしょう。

“普通の生活”こそがストレスの最大要因なのかも??

日常生活を送っているのに絶え間なくストレスを感じてしまう、毎日疲れ果てた気持ちが抜けない……ということに劣等感やプレッシャーを感じている人も多くいます。“普通の生活にうまく順応できいていないんじゃないの?”と言う不安感が、そんな気持ちに拍車をかけることでしょう。でもこれだけネットやSNSで膨大な情報が溢れかえっている今の時代、私たちが思う“普通”は、体や心にとって必ずしも普通ではないのです。むしろあらゆるシーンで私たちの脳に飛びこんでくる過剰な情報量は、脳が処理できる量をはるかに超えており、それが精神的にも大きな負担になっていると考えられます。ですから、まずライフスタイルをなるべくシンプルなものに戻すことが大切になってきます。たとえば、以下のようなことを試してみましょう。

・ デジタルデトックスをする
・ 早朝と深夜はスマホやネットを見ないといったルールを作る
・ 寝る前にはSNSチェックをせず、好きな本を読む
・ フェイスブックで他人の生活をチェックすることに時間を割くのではなく、日記をつけて自分の内面と向き合ってみる

脳に飛びこんでいく“インプット”の量を制限し、ゆとりをもたせることによって体もよりリラックスしやすくなります。もちろん瞑想やヨガ、マッサージなども外部の余計な“ノイズ”(刺激)を遮断するのに適切です。ウォーキング、水泳などで体を動かしたり、絵を描いたり、なにか手作りしてみたりするのもよいでしょう。ストレスを完全に排除するのではなく、自分なりにうまく付き合っていく方法をぜひ見つけてください。

▽ 参考記事(海外サイト):It's NOT all in your head, daily life IS hard but anxiety CAN be good for you: Expert busts 6 common stress myths - and offers tips on how to cope

2016.01.21

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記事を書いたのはこの人

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Written by Waxy

南半球オーストラリアから世の動きを眺めています。 ガーデニング好きで、イチゴ栽培が特にお気に入り。