自分で自分を励ますために。しんどいときに使いたい簡単な言葉2つ

2016.01.20

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大人になると、辛いときやしんどいときに人から励ましてもらうことって少ないですよね。まず、他人に辛い状況を伝えること自体できないもの。辛いことが伝わったところで、心の支えになるような言葉をもらえることも少ないものです。でも、大人だってしんどいときはしんどいし、本音は甘えたいときもある。だからこそ、自分で自分を励ます言葉を知っておきたいですよね。
今回は普段づかいできる簡単な言葉を2つご紹介します。

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辛いときこそ「えらい」

先日気管支炎にかかった筆者。気管支炎とはいえ、子どもがいるため小児科や薬局へと駆けまわっていました。そのときにかけられたのが、次のような言葉。

「お母さんえらいね~」
「お母さんの方がえらいじゃないですか」

関東出身の筆者は、「ん!?」と思いました。転勤族のため、現在中国地方在住の筆者。調べてみると、こちらでは「しんどい、辛い=えらい」という方言があるのです。なんてステキな方言でしょうか。一般的には、「えらい=偉い」と思う人が多いのではないでしょう。筆者も右に同じく。方言とはいえ、辛いときにえらいと言われると「辛い状況を耐えていて偉いね」「しんどいのに頑張っていて偉いね」と言われるように感じるのです。
実際、辛いときにその状況を耐えているだけでも、頑張っていると言えますよね。辛いときに辛いと言わず、自分に向かって「えらい」と言ってみましょう。自分を褒めてあげると、しんどい心も和らぎます。

諦める=明ら見る

仕事にしろ、恋愛にしろ、育児にしろ、「自分の理想と現状」にギャップを感じたときに、辛さやしんどさを感じることが多いでしょう。理想を諦めることにプライドが許さなかったり、落ち込むこともありますよね。「諦める」というと、マイナスイメージに捉える方も多いのではないでしょうか。しかし仏教では「明ら見る」、つまり明らかにして見ることを「諦める」と言います。辛い現状を見て諦めることは、決してマイナスではありません。現状を明らかに見ることができたわけで、以前の自分よりは1歩大人になったと言えるのです。
「諦める」よりは、「明ら見る」という言葉を使ってみましょう。本来の自分や現状を明らかに見てこそ、前進できるもの。諦めることは次に進むチャンスであり、自分らしい生き方に近づけるキッカケでもあるのです。「諦める」を「明ら見る」に変換することで、辛い中にもプラスを見つけることができるでしょう。

いかがでしょうか。普段使える簡単な言葉ですが、意味を変えるだけで前向きになれますよね。

2016.01.20

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記事を書いたのはこの人

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Written by 宮野茉莉子

84年生まれの哲学ライター。東京女子大学哲学科卒業。野村證券を退職後、2011年よりライターへ。主に生き方や働き方について、哲学を交えた本質を探る記事を執筆。他、子育て、夫婦、FPとしてマネーなど、6媒体で執筆中。愛雑誌は『PRESIDENT』。現在一男児子育て中。 Facebook→https://www.facebook.com/miyano0928 blog→http://blog.livedoor.jp/miyano0928/