えっ、契約前に読んでないの!? 超重要な保険の「約款」
アラサーになると、そろそろ保険の加入を考える女性も多いはず。まずは自分の病気に備えた医療保険から検討する人がほとんでしょう。結婚すれば生命保険、お子さんが生まれれば学資保険、とさまざまな保険に触れる機会が増えてきます。そんなとき、きちんと契約前に「約款」を読んでいますか?
約款って、なに?
“保険契約の内容を定めたもので、保険契約者の保険料支払や告知・通知の義務、また保険会社が保険金を支払う場合の条件や支払額などについて記載されています。保険約款には、同一種類の保険契約のすべてに共通な契約内容を定めた普通保険約款と、普通保険約款の規定内容を補充・変更・限定する特別約款(特約条項)とがあります。”(出展:日本損害保険協会 用語辞典)
つまり、保険の契約の内容に関して、どういう場合にいくら保険金がもらえるか、そのためにはどういった手続きが必要か、などが記載されているものです。
超重要なのに、読まない人が多い
筆者は結婚した直後に、医療保険と生命保険を検討するために、夫と一緒に保険代理店の窓口に行きました。民間の保険に加入するのははじめてだったので、窓口のファイナンシャルプランナーさんに初歩の初歩から教えてもらいながら、じっくり検討。当然一度では決められず、何度も足を運び、その合間には保険の選び方についての基礎的な本も読みました。
加入する保険の検討がある程度煮詰まって、「よし、では次回契約しましょう」となったとき、ふと「あの、約款って契約前にいただけないんですか? 契約当日に読むとものすごく時間がかかりますよね?」と窓口の方にきいてみたところ、ものすごくびっくりされて「え!? 今日お持ちになります? もちろんお渡しできますがなかなかそういう方はいらっしゃいませんよ」と。「じゃあ皆さん契約のさいに読んでるんですか?」と再度尋ねると、「いえ、ほとんどのかたは約款は読まないまま契約して、持ち帰られます。読んでる方、少ないんじゃないかしら……」との返答。
なんですと!? 約款は、さきほど述べたように契約内容そのものです。もちろん窓口の営業担当者から主だった説明は受けていますが、細かく正確なところは約款を読まないとわかりません(少ないでしょうが、説明漏れや誤解だってあるかもしれません)。それを読まずに契約するなんて! あとから「話が違う」となって、困ったらどうするんだ……!
当然持ち帰って、契約当日までに隅から隅まで読みました。
「人生に2番目に高い買い物」と言われる生命保険
生命保険は、マイホームに次いで「人生で2番目に高い買い物」と言われています。医療保険であれば少し額はさがりますが、毎月毎月支払うのですから、全体としては大きな買い物です。そんな大きな買い物を、契約内容も確かめずに決めてしまうのは危険です。
約款をしっかり確認して、安心して「もしものとき」に備えてください。