人生をもっと楽しく生きるための「マインドフルライフ」入門!
皆さんは毎日どんなふうにすごしたいと思っていますか? 「ただ楽に生きたい」「毎日楽しければいい」「やりがいや充実感がなければダメ」――などなどいろいろあると思います。
そこで今回は「マインドフル」をキーワードに、人生をもっと楽しく生きるヒントを考えていきたいと思います。
そもそも「マインドフル」って?
「マインドフル」とは、そもそも“意識している”状態をあらわす言葉です。私たちは毎日なにげなくすごしていますが、最近欧米でよく見られる「マインドフル」とはもっと今この瞬間を意識して生きることを大切にしよう――というのが基本の考えです。
どうして「マインドフル」が大切なの?
瞑想・ダイエット・ヨガ、あらゆることで「マインドフル」というコンセプトが注目されていますが、今どうしてそんなに大切なのでしょう? それは情報過多で忙しすぎる生活を送っている私たちにたいする、ココロの処方箋のようなものだからです。
あまりにも多くの情報に振りまわされ、過去のことを後悔したり未来のことをいたずらに心配しすぎたり――そんなことをしていれば、ココロが疲れはててしまうのもムリはありません。どんなに過去や未来のことを思い煩っても、私たちにはそれを変えたり、修正する術はないのです。できるのは、今この瞬間を大事に、喜びをもって生きること。今生きることに意識を集中し、充実させれば、余計な心配に悩むこともなく、もっと明るく、気持ちよく生きることができるというのです。単純なようでいて、なかなか深い考えだと思いませんか。
どうやって「マインドフル」を実践していけばいい?
絵を描く・歌う・踊る……クリエイティブな活動を通して、「マインドフル」に近づく
頭を使って考えるだけでなく、手や体を動かしてさまざまな創造活動をすることで、自分の心の動きをじっくりと観察したり、スローダウンさせることができます。たとえば……
・絵を描いたり、塗り絵をする
・歌をうたったり、楽器を演奏する
・文字を書く(手紙や写経など)
・日記、エッセイ、小説を書く
・手芸やクラフトをする
――などなど、いろんなことがあるはず。対象がなんであれ、日常生活から離れ気持ちが集中できるようなことを見つけてみましょう。これは自分のための作業であり、時間なのですから、他人の目や評価を気にする必要はありません。心が解放されると感じるようなものを見つけて。
「マインドフル日記」をつけて、自分の心を整理する
たとえば今日の自分がどんなことを考えているのか、日記をつけてみるのも自分の心と向きあうのに役立ちます。ながながと書きつらねなくても、その日もっとも嬉しかったことや感動したこと、あるいは気になった小説の一節やニュースをメモ程度に書き残しておくのもよいでしょう。“書く”という行為は、想像以上に自分の心と向きあう作業であり、普段の忙しさや雑事から離れることができます。
日常のちょっとした時間に、どこでもいつでも「マインドフル」を実践する
海外では「マインドフル瞑想」がビジネスパーソンにも人気ですが、瞑想となるとなんだかハードルが高く感じるのも事実。忙しい生活のなかではたとえ5分でも、静かな場所で座って……というのは難しいですよね。でも現代の「マインドフル瞑想」はそんなに堅苦しく考えなくてもいいのです。
歯磨きタイム、電車やバスの待ち時間、あるいは散歩中に気軽にやってみましょう。ゆっくりと深呼吸をしながら、その呼吸そのものに意識を集中させてみます。それによって、意識を今この瞬間にフォーカスさせましょう。禅でいう瞑想のように、心を“無”にすることは目指しません。ただ心にどんな気持ちや考えが沸きおこってくるか、なんであれ偏見を持たずに観察するようにしてみてください。