排毒効果の高い東洋医学の治療で出てくる瞑眩(めんげん)とは
東洋医学の治療法には、漢方や鍼灸などがあります。体内から悪いものを吐き出したり、未病を防ぐなどの効果から、好んで東洋医学で治療する人もいます。
しかし、漢方や鍼灸を行うと、効果があるものの好転反応である瞑眩(めんげん)の症状が出てくることも。
瞑眩(めんげん)とは
瞑眩は好転反応と同じように、治療をしている最中に出てくる症状のことです。人によって症状はさまざまですが、頭痛や吐き気などがでてきます。これはあまり長くは続きません。ですので、症状が長い期間続く場合は瞑眩ではなく副作用の可能性も。素人では判断が難しいのが特徴です。
瞑眩が出てくる理由
東洋医学の治療は、病の原因である根本的な部分をとり除くことです。体内に毒などが溜まっている場合、排泄、汗などとともに出ていきます。瞑眩は毒を吐き出すために排泄や汗ではなく、吐き気、皮膚のできもの、熱が出るといったケースもあります。
出し方はさまざま
毒の出し方はさまざまですが、吐き気、下痢、大量の発汗、発熱、頭痛、濃い尿――などの症状があります。ほかにも、体の悪い部分と関係のある気穴やツボで、吹き出ものがでたり、皮膚がかぶれたりすることも。素人ではなかなか判断ができません。瞑眩の場合、治療中に症状が悪化することがあります。
副作用かもしれない?
漢方は副作用がない、といったことはありません。まれに、体質にあわず副作用が出ることもあり、続けていると大変なことに。漢方を服用する際は、しっかりと医師にかかる必要性があります。瞑眩かも? と個人の判断は危険! ちゃんと病院などで相談しましょう。
症状は短め
瞑眩の症状はあまり長く続かないので、一週間もずっと気分がすぐれない、体の調子がいつもと違うと感じた場合は、すぐに病院へ。通常1日、2日で治ったり、早ければ数時間で回復しますが、長く続いているなら副作用かもしれません。体質にあわない漢方はすぐにやめた方がいいかも。
最近はやりのアレも
近年、冷え性の女性のあいだでやっているのが「冷えとり靴下」。冷えとりにおいても瞑眩の症状が出ることがあります。冷えとり靴下は、ただ体を温めているだけではありません。体に潜む毒を排出する効果があり、根本的に冷えを改善することから瞑眩がでてくる可能性が。
慌てずに対処
冷えとり靴下をはじめて、瞑眩の症状が出てきたら慌てずに対処しましょう。もともと冷え性の人は体内に毒が溜まりやすいため、その毒を排出するために瞑眩も出やすくなります。個人ではじめやすい冷えとり靴下なので、そのような症状が出たら自己判断せず医師に相談しましょう。
しっかり排毒したいなら
瞑眩の症状は人それぞれですが、毒が溜まっているほどひどくなる傾向が。瞑眩の症状が好転しはじめたら毒が排出された証拠ですが、それまでの道のりがひどいととても大変です。安心感を得やすい東洋医学の治療ですが、しっかりと排毒したい人は医師に頼った方がいいかもしれません。