暗い時代だからこそ明るくいきたい! 楽観的マインドの育て方
なにかと暗いニュースが多い昨今、うつなど心の病にかかる人も増えています。そんな時代だからこそ、つらい事態になっても落ちこみすぎず、どこかに希望を見出せるようなタフな精神力が必要となってきます。
そんな楽観的マインドを育てるためにはどうすればいいのか、探ってみました。
楽観主義的生き方には“目標”が大切
楽観主義的生き方について研究しているシェーン・ロペス博士によれば、希望をもって生きる人々には、以下のようなコアな信念を抱いているのが特徴だといいます。
・ 将来は現在よりも、いいものになっているはずだ
・ 自分には未来をいいものにする能力がある
・ “目標”に達するプロセスはたくさんあるはずだ
昨日より今日、そして今日よりは明日――将来は明るいもので、自分の力でそれを実現できると強く信じることがとても大切。そして注目してほしいのは3つめ、「未来に希望をもって生きる人は、たいてい数々の“目標”を持っている」といいます。
その目標、あるいは理想があるからこそ励みになるし、充実感も生まれる。そこから小さなことにめげたりせず、明るく、前向きにいこうというポジティブさも生まれるのでしょう。
“目標”のたて方のヒント
ではもっと具体的に、どんなふうに“目標”をもっていけばいいのか、ヒントを集めてみました。
実現可能な範囲で、できるだけ具体的に設定・イメージする
どんな人であれ、現実的な目標でなければ、モチベーションを維持することはできません。今の自分にとって到達可能な目標を設定し、日々それに向かって少しずつ前進していると実感できるようにしましょう。そして目標は漠然としたものでなく、より具体的であればあるほど、励みにもなるはずです。
「……しよう」というモチベーションがあがるような目標をつくる
よく目標を達成するために、「……しない、してはならない」という否定的な“ルール”を自分で決める人がいますが、これではなにかに制約や束縛を受けている気持ちになり、モチベーションがさがってしまいます。はっきりと実現したい目標があるのなら、「……しよう」というより意欲的な“ルール”を作ってみてください。肯定的なセンテンスに置きかえるだけで、やる気もかなりアップします。
「私ならかならずできる」という強い信念を欠かさない
先にも述べましたが、「必ずできる」という自信がなければ、どんなに小さなことでも一歩前に進むことはできません。ではそんな自信をキープするにはどうすればよいのでしょう?
・ 自分の目標や夢を叶えたときを連想させる画像や言葉を、つねに目に触れるようにして、成功像を脳にインプットする
・ 過去の成功体験やポジティブな経験から、自分の長所や強みを引き出す
・ 「これからなにをしなければならないか」ではなく、「これまでになにを達成したか」にフォーカスする
“目標”にたどり着くためのロードマップをはっきり描く
目標を決めたら、それに向かって今自分がどの位置にいるか、あとどれくらい頑張る必要があるのか、正確に知っておくことが大切です。そのためのロードマップ(指針、行程表)をしっかりとアタマのなかに入れておきましょう。
最終的な目標に到達するために、そのプロセスをいくつかにわけて小さな目標を立ててみるのは、現実的にも有効な方法です。それを1週間、1か月、数か月――といった割合でレビューしていけば、今の自分の立ち位置がより明確にわかるはずです。