あなたはどう思う? パートナーなしで母になる30代女子増加中!
30代になってまわりを見渡せば、結婚し育児に励んでいる人も多い――。そんな友人たちを見て、「自分もいつかは」と思ったりする人も多いことでしょう。でも今付き合っている人もいないし、子どもどころか結婚の可能性すらまったくない……という場合、あなたならどうしますか? まずはパートナーを見つけてからと考えるのが一般的ではないでしょうか。でも海外ではもっともっと積極的に「母」になろうという女性が増えているようです。ただしあくまでシングルマザーとして……。
理想のパートナーがいなくても、母になりたい!
「恋人も婚約者もいない。今後そんな相手ができる予定もない。でもどうしても子どもだけは欲しい」――。そんなふうに強く感じるようになった女性たちのなかには、「たとえシングルマザーになってもいいから子どもをつくろう」と果敢にチャレンジする人がでてきました。ネットで精子提供者を探し、IVF(体外受精)にトライして子どもを産む。従来の家族観からすると、かなり飛び抜けた感のある方法。しかしそれでも、どうしても母になりたい、理想のパートナーを探していたら子どもなんて一生ムリ! と思う人はやはり多いようなのです。
あるオーストラリア人女性の場合
そんな女性のひとり、オーストラリア人のリサ・ジメットさんは35歳のときに「シングルマザー」になることを決意。幸いにもIVFがうまくいき、元気な男の子の母になることができました。小さい頃から考えていた、まず結婚してそして子どもが生まれて――という家族のカタチではありませんが、自分の意思で決断しそして母になれたことを誇りに思うし、自信にもつながっているといいます。
3人に1人以上が未婚の母から生まれている!?
オーストラリアでは独身女性やレズビアンカップルでも、補助的生殖技術(ART)が異性カップルと同じように利用できるよう法改正されました。それ以降2010年から2013年のあいだに、精子提供者の利用が4倍にも増えました。絶対数としてはまだまだ少数派かもしれませんが、その増加率からみるかぎりパートナーがいなくても子どもが欲しいと思い、実際行動に移している女性は急増しているといってもよいでしょう。同国では新生児の3人に1人以上が未婚の母から生まれています。
「子どもをもつ」という選択をするために
「いつか結婚したいと思う男性が見つかるのを待つべき? そしてその彼が、結婚後すぐに子どもが欲しいと思ってくれるかしら。そのとき自分はまだ子どもを産める年齢なのだろうか? そんな彼にめぐりあうまでに、いったいいつまで待てばいいの??」――。女性も高等教育を受け、社会で働く能力とチャンスに恵まれるようになりました。ふさわしいパートナーが見つからなくても、子どもを産める技術が利用できるようになって社会もそれを認めるようになった場合。30代独身女性で子どもが欲しいという人はかならずこんなふうに自問するときがくることでしょう。
「シングルマザー」という決断
でもこの問いに正しい答えなどないし、すべてが思い通りにすすむわけでもありません。それだったら「あれこれ悩む前に、とにかく実行しよう!」と思いきる人こそ、あえてシングルマザーになる道を選ぶのでしょう。もちろん彼女たちだって最初からシングルマザーを選んだわけではありません。ただ男性とデートしてみても、「わが子の父親候補」としてふさわしいかどうかという視点で男性をジャッジするのは失礼だしフェアな関係ではないと考え、シングルマザーになることを決断した女性もいます。
日本とオーストラリア。お国柄や制度こそ違えど30代独身女性の悩みには共通するものがあり、「パートナーなしでも子どもは欲しい」という強い思いには共感できるものがあります。彼女たちの果敢なチャレンジ、あなたならどう感じますか?