必要以上にノドが渇くのはちょっと異常かも?
熱中症予防などで水分補給はとても大事です。しかし、ノドの渇きすぎはちょっと違う症状かもしれませんよ。いつも口のなかやノドがカラカラなのは、違うところに原因があるのかも。1日2リットル以上の水を飲んでいる人は注意です。
水分補給の重要性
普通に生活しているだけでも、夏場に2リットルほどの水分を摂取するのは必要なことです。また、スポーツをしたり汗をかく運動をしている人は、より水分補給が大事になります。通常体内には60%ほどの水分が存在しますが、2%~3%と水分率がさがるだけでも脱水症状になるおそれが。
ノドが渇くメカニズム
汗などをかくと、血中の水分量が減っていきます。そこへ細胞に溜めこまれた水分が補給され、それと同時に脳から口渇している指示がだされます。それが、ノドが渇くという感覚です。その指令が正常に行われることで、水分補給を自然とおこなっていけます。
塩分量で指示がでる
脳からの支持は体内の水分量が減った、といったことだけではありません。血液中に含まれる塩分濃度が増えると、ノドの渇きとなって指示がだされます。血中の水分濃度が減っても、塩分濃度が増えることになるので、ノドが渇きます。
うるおいセンサーが感知
実際体内に水分を送りとどけるまでには時間がかかります。一気に水分をとったからといって口渇はすぐには改善されません。しかし、脳にはうるおいセンサーがあります。ノドを湿らせることで、水分が補給された! と感知されることに。
通常のノドの渇きとは
通常ノドが渇くときは、汗をかいたとき、緊張したときやストレスを感じたときなど――です。また、年齢とともに唾液の分泌が少なくなるので、ノドが渇きやすくなります。女性ならホルモンバランスによりノドの渇き方にも変化が。
そのほかのノドの渇きに注意
唾液のコントロールができない
自律神経が乱れてくると、唾液のコントロールができなくなり、ノドの渇きを感じやすくなります。自律神経失調症や更年期障害などになると、このような症状が。唾液をうまく分泌できていない状態は、必要以上に水分を飲みすぎることがあるようです。
水分のとりすぎ
水分のとりすぎになると、水毒という症状があらわれます。東洋医学の考えによるもので、水分をとっているのにもかかわらず、ノドが渇きやすかったり乾燥を感じることが。この場合、水分代謝が悪いことがあげられます。
水分補給はこまめなのがベスト
水分を補給する際は、一気に飲まずにこまめに飲むのがベストです。一度にペットボトルを半分ほど一気に飲んでも、体内へ吸収される水分はわずかです。ノドの渇きを感じる前に、一口、二口飲むように心がけると、ノドの異常な口渇を感じずにいられます。
15分に一度の水分摂取を
夏場はより汗もかきやすく、水分量が減りがちに。熱中症対策のためにも、水を飲む回数を増やしてあげましょう。あまり冷たい水は胃腸の刺激となり、血液に流れにくくなってしまいます。15分に一度ほど常温の水やスポーツドリンクで水分摂取しましょう。