海と山の食材は組み合わせると消化吸収を良くしてくれる
食品には相性があります。実際にお米に合う食べ物は、ステーキなどのお肉よりもお魚と一緒に食べる方が、旨みを引き立てておいしく食べられます。スープなんかはパンと一緒に食べた方が相性もいいですよね。また、食べ合わせ意外にも、食材の合わせ方によって美味しく調理することもできるんですよ。
引き合わせる食材
海の食べ物、山の食べ物、それぞれまったく別の物ですが、お互いを引き合わせることで味も良くなるうえ、さらに相乗効果によって栄養価もぐんとアップします。また、調理することで消化が良くなるので、体内への吸収が良くなり、体が元気になってきます。要は、海の食べ物や山の食べ物を単体で食べるよりも、お互いを引き合わせておくことで、より体に良い料理が出来上がるのです。
体が喜ぶ組み合わせ
なかでも栄養価も高い海と山の食材ですが、海の物といえば海藻類です。ミネラルたっぷりなので毎日摂取したい食材ですね。山の物なら豆類です。畑のお肉ともいわれるほど、タンパク質、脂質、炭水化物とバランスの良い栄養価の持ち主です。豆を煮るときなどは、昆布と一緒に煮ることで、より味がおいしくなり、さらに栄養価も高くなるので、とても優秀なおかずの一品として食卓に並べられちゃいます。副菜としてもテーブルを彩る豆料理は、昆布と一緒に煮てみてください。
まだまだある海と山の組み合わせ
その他にもまだまだたくさんの組み合わせがあるので紹介しましょう。朝食に納豆を食べているなら、それに海苔を加えてみてください。刻んだ海苔でも青のりでもOKです。また、お味噌汁なら昆布だしで取ることで大豆との相性もばっちり。それにお豆腐とわかめを入れれば山と海の食材を存分に引き合わせられます。
さらに副菜を用意するならひじきの煮物です。ひじきの煮物には大豆を合わせて煮ることで、消化と吸収を良くしながら栄養をたっぷりと摂取できますよ。その他豆腐サラダにはわかめを加えるなどして、歯ごたえをプラスしながら召し上がってみてください。
温かいお汁粉で冬場を乗り切っちゃう
実は、小豆と昆布も最高の組み合わせです。豆と海藻自体がとても相性が良いのですが、特に小豆は寒い場所でもよく育ち、そして乾燥した土地でもしっかりと赤く成長します。そのため、そこまで頑丈に育った小豆は外側の皮が厚く、煮てもなかなか柔らかくなりません。そこで、昆布の登場です。海の冷たい水の中で育った昆布は、海中のミネラルを栄養に頑丈に育ちます。それぞれ全く違う環境で育ち、性質が違うからこそ引き合わせが良い食材です。小豆と昆布のそれぞれ持っていない性質を奪い合うことで、小豆がどんどん柔らかくなるんですよ。昆布を入れて小豆を煮れば、すぐに柔らかくなるし栄養もたっぷりです。ミネラル豊富な黒糖なども後で加えれば体も温まるお汁粉が簡単にできてしまいますよ。