パンってお米よりも虫歯になりやすい?
しっかりと歯を磨いている――。それなのになぜか虫歯になりやすい、という場合は「食べているもの」が原因で虫歯になりやすくなっているかもしれません。虫歯の原因は糖質が口の中に残っているからとも言われていますが、普段食べているものがパンかお米によっても虫歯のなりやすさが変わってくるみたいですよ。
虫歯の原因
虫歯になる原因はミュータンス菌というものだそうです。この菌が口内にいると、口の中に入ってきた食べ物の食べカスを食べて虫歯の原因を作りだしてしまうのです。
ミュータンス菌は、エサとする「糖質」食べるときに糖を発酵させて、酸化させてしまいます。この酸化が歯の上で起こると歯の表面のエナメルが溶け始めて虫歯となってしまうんです。糖質というと思い浮かぶのが、糖分の含んだ食べ物ですよね。パンもお米も糖質が多いことで知られているし、太る原因とも言われていますが、虫歯の原因になっている可能性もあるかも知れません。
糖質を比較すると
ここで糖質を比較してみましょう。白米の場合、お茶碗1杯程度(150g)だと糖質は約55g、食パンは6枚切りの1枚(60g)だと約27gになります。このように見るとパンの方が糖質の量的にも少ないし、朝ごはんを食べるならパン食のほうがよさそうに見えますよね。しかし、パンとお米の糖質にはちょっと違いがあります。実はパンにはいろいろな糖質が含まれています。小麦の中の糖質、パンを作るときに必要な砂糖、そしてパン記事を発酵させるための酵母があります。酵母は非常に甘ぁ~い糖質ですでに糖化しているものです。口の中にすでに糖化している糖分を入れることで、口内の菌にすぐにエサを与えてしまうことに。
パンが原因で虫歯に?
ものを食べると口の中で唾液が発生し、アミラーゼにより分解され糖化されていきます。しっかりと良く噛み砕かれた穀物などは体内で糖化されるため虫歯の発生も少なくてすみ、歯磨きで食べ残しがなければ酸化がおりにくくなります。
しかし、食べたものがすでに糖化したものだとすぐに菌のエサとなり酸化が起こって虫歯になりやすくなります。しかもその頻度が多いほどにエナメル質を溶かしてしまいます。そのため、毎日パン食の人は虫歯になるスピードも速くなるのでより気をつけた方がよいかも。
虫歯にならない人もいる
通常生まれたばかりの赤ちゃんには、口内に虫歯の原因といわれているミュータス菌が存在しません。しかし何らかの原因でそのミュータンス菌が子どもの口の中に入ってしまうと、虫歯の原因になる菌が住み着くことに。通常、親が使った箸やスプーンで子どもに食べ物を食べさせたり、食べかけを食べさせるといった行為によってもその菌がうつると言いれています。基本的には3歳か4歳くらいまでにこの菌が口内に入らなければ、将来虫歯になりにくいそうですよ。これからお子さんが生まれるなら、これらを知っておくだけでも虫歯にならないようにしてあげるケアができます。ぜひ気をつけてあげてくださいね。