運命を開拓するのではなく、受け入れたとき人生が変わる

2015.06.04

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よく「運命は変わるものだから、行動しろ」と言われていますが、果たして本当にそうでしょうか? 「行動する」も「行動しない」も同じ動詞です。筆者は運命を動かすには、行動しないこともときには必要な気がしています。しかし、ただ行動しないのではなく、目の前にある運命を受け入れることが大事なのではないでしょうか?
そこで今回は、運命を受け入れたとき、人生が変わる理由について書いていきます。


抵抗がなくなると、スムーズに物事が運ぶようになる

人は何かを拒絶したり、現実を受け止めないでいると、気持ちが落ち着かなくなります。拒絶している対象のことばかり考えてしまったり、現実逃避をして夢見がちになるのです。このような状態に陥ってしまうと、本当に優先すべきこと、選択すべきことを見失ってしまい、八方塞がりになってしまうことも。
現状から脱したいと願うのなら、今与えられている運命を受け入れるのが一番なのではないでしょうか? そうすれば、今後どのように動いていくべきかが見えてくるはずです。拒絶しているものを無理してまで受け入れる必要はありませんが「こういう人もいるんだな」「こんなこともあるんだな」とサラリと思考の外へ流していくことが大切でしょう。筆者は“流す”ことも受け入れることの一部だと思っています。そうすればおのずと運命に対する抵抗がなくなり、スムーズに物事が運ぶようになるものです。

運命は考え方ひとつで、良くも悪くも変わる性質を持っている

明らかに他人からみたら“不幸な出来事”が起こったとしても、それが最高の幸せに繋がっていることは少なくありません。そのため、現状が苦しくて自分の運命を呪うようなことがあったとしても、あなたの考え方ひとつで運命を変えていくことはいくらでも可能だと言えますよ。でも、まずは今の運命を受け入れる必要があるのではないでしょうか? 最悪な出来事、辛い現状と正面から向き合うことで現状を脱するヒントが見つかったり、マイナスの感情を糧に飛躍していくこともできます。
ミスチルの曲『星になれたら』の歌詞に“長く助走をとったほうがより遠くに飛べると聞いた”とありますが、それはまさにこのこと! 苦しみの続く現状や辛い出来事が重なるのは、もしかして大きな飛躍の前触れかもしれません。あなたは今、助走をとっている最中なのだと思えば、少し物事を前向きに考えることができませんか?

運命を無理して開拓するよりも、流れることの重要性

自分の運命を無理やり切り開こうとしているときは、どこかにひずみが生まれるものです。“我慢している”や“忍耐強く頑張る”は、辛いことを無理してやっているという意味でもあります。それよりも、自分の運命を真っ向から受け止めて流れるように生きていった方が、あなたらしい幸せを見つけることができるでしょう。
そこに多少の我慢や忍耐は必要かもしれませんが、痛がゆい程度。心に重症を負うことはそれほどありません。運命を受け入れ、流れるように生きること――。それはあなたらしく生きることにも繋がっていき、やがて人生そのものも変わっていくはずですよ。

2015.06.04

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記事を書いたのはこの人

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Written by 羽音(はのん)

都内在住のライター/編集者/コンテンツディレクター。 17歳の頃、演劇をはじめ次第に舞台脚本に興味を持ち、紆余曲折を経てライターに……。映画、旅行、自然が大好き。