PMSだけじゃない、PMDDの症状とは
生理前の症状として知られているPMSですが、PMDDというPMSと似た同じような症状を引き起こすことがあります。あまり日本では知られていない症状で、ほとんどが同じ様な症状なのですが、違いといったらその重さになります。PMDDはPMSよりも症状が重いことから、月経前に鬱状態になりやすいとか。生理前の症状があまりにひどい人は、すぐにお医者さんに相談してみた方が良いかもしれません。
PMDDとは?
PMDDは生理前の症状として、およそ2%から10%の女性がなると言われており、まれなケースなようです。およそ生理になる1~2週間前から症状が出てきて、生理が来るとぴたっと症状が止みます。しかしその症状はPMSよりもひどく、気持ちがとても滅入ってしまうとか。イライラや不安が押し寄せてきて、心がコントロールできなくなるくらい情緒不安定になり、鬱状態になるそうです。でもこれらの症状は脳がコントロールしているものではなく、ホルモンバランスによる身体の問題なので、生理前だけに起こる症状です。
PMSとの違いって?
今のところ、PMSもPMDDもなぜ症状が起こるのか原因がはっきりしていません。PMSの症状などは感情をコントロールするセロトニンの分泌が減るため、とも言われています。ホルモンバランスによりセロトニンの分泌が減り、きもちのコントロールができにくくなります。
PMDDの場合はこのセロトニンの分泌がより減るためとも言われており、通常の生活もとても苦痛になることが多いようです。アメリカの精神医学会では、PMDDはうつ病の症状の一つとして認めているほど認知されているようですが、日本ではまだまだ認知度が低いため、実際にPMDDでも放置している人が多いかもしれません。本来は一定期間身体を休めることが望まれます。
症状あれこれ
気持ちにムラがある
憂鬱になったり怒ったりなど、感情のコントロールが難しくなるケースがあります。気持ちがネガティブになってしまうので、とてもつらいです。
不安感に襲われる
通常誰でも不安感に襲われることがありますが、PMDDの状態にあるとすべての物事が不安に感じられます。
すぐに泣く
日常生活に影響を与えるほど、すぐに涙もろくなったり、感情的になってしまいます。
イライラしている
不安がるようにすべてのことに対してイライラしてしまいます。些細なことでもイライラしてしまうので、対人関係も不安になります。
引きこもりたくなる
外へ出るのが億劫になり、日常的な物事、友達との交流などすべての興味がなくなります。
疲れやすい
常に疲れを感じてしまい、あまり活動的でなくなってしまいます。
食べたいものが変わる
普段好きな物が食べたくなくなったり、普段食べない物を食べたりなど嗜好が変わります。
これらすべての症状が当てはまることはありませんが、PMSとは違い症状がひどいケースがPMDDと診断されるようです。生理がくるとぴたりと止むPMSですが、同様にPMDDも生理前だけに起こる症状で、自分ではコントロールできないことのようです。治療法もあるようなので、人よりもPMSの症状がひどいかも? と不安な人は精神科などのお医者さんに診断してもらいましょう。
▽ 参考ページ:「What Is PMDD?」 and 「PMS Cycle」