第二の脳? あの場所をキレイにしておかないといけない理由
第二の脳と言われている場所はご存じですか? いつも気にかけておきたいあの場所は「腸」。腸は体調だけでなく、思考にも影響されると言われています。逆に、気持ちに元気がないときにはお腹が痛いといったふうに、思考が腸に影響することもあります。また、腸は消化吸収を行うことで、身体を作るために必要な栄養を取り入れる大事な部分です。ここから血液が作られ、免疫を強くしたり、セロトニンを作るなどさまざまな働きをする場所です。そのため、この腸をキレイにしておかないと、いろんな病気になったり、気持ちが前向きにならないなど、いろいろな弊害が出てくることも……。
血液がキレイになる
腸は血液を作る場所として、身体にとって大事な場所です。血液がドロドロ、コレステロールが多い、血流が悪いなど、そのようなことになるのは、食べているものがジャンクフードだったり、栄養のある食べ物を摂取していないことで起こります。血液が汚い状態だと、もちろん身体が病気になりやすいですよね。
また、血流が悪くなることで肌がくすむなど美容にも良くありません。腸をキレイにするだけで、血液がキレイになり必要な栄養が取り入れやすい環境になります。それだけでも肌のくすみがなくなり、顔色もパッと明るくなります。
神経系が独立している
気持ちが滅入っているときにお腹が痛くなったり、下痢になったりするのは、腸自体が脳とは別の独立した神経系も持ち合わせているからだそう。腸は気持ちを和らげる作用のあるセロトニンを作る場所であり、脳で考えるよりも腸の神経系を通じて体内へ素早く伝達していきます。また、脳があれこれ指示を出すよりも、実は腸から脳へ送る伝達の方がはるかに多いとか。
一日の内で多く働く腸がとても大事な部分という事が分かりますよね。精神的にもバランスを保つために腸をキレイにしておくことで、ストレスにも打ち勝つことができるかもしれません。
中国医学から学ぶこと
気功や漢方など中国医学ではとても興味深いものが多いです。中でも「五臓六腑」という表現の中に、脳に付いてあまり触れられていないのが不思議なところです。
気功などで丹田というちょうど小腸のあたりを指す部分があります。この丹田を強くしていくことで、身体は丈夫になり心も強くなります。丹田のあたりに意識を集中しながら瞑想などをすると、脳でいろいろと思考を巡らせるよりも、気持ちがふんわりと柔らかくなります。実際小腸では全体の90%以上ものセロトニンが作られていると言われています。腸を意識した瞑想法、さらに呼吸法に効果があるのはこのためなのかもしれません。
身体が作られていく
血液が作られていることと同様に、腸では身体全体を作る重要な部分です。もちろん身体機能をつかさどっている脳にも影響することから、栄養のある食べ物を摂取し、不要な物は排出できるように腸の機能を正常にさせておくことが必要です。
食べることも大事ですが、腸を休めてお腹が空くという身体の自然な原理を忘れないようにしないと、食べ過ぎや心と体にも影響が出てくるので、腸を労わってあげましょう。