「尽くしてくれる男ではなく、尽くす価値のある男を選びなさい。」ニーチェが教える、いい女の幸福哲学
1844年生まれのドイツの哲学者・ニーチェを、読者の皆様はご存知でしょうか? その名を知らぬ人はいないほどですが、中でも「神は死んだ」の一文はとても有名ですね。19世紀最大の哲人とまで呼ばれるニーチェは、私たち女性のための言葉も数多く残しています。実に細やかでときに厳しく胸に突き刺さり、そして力強く励まされるニーチェの言葉。
今日はそんな名言の数々をご紹介したいと思います。現代を生きる私たちだからこそ覚えておきたい、幸せへの矜持です。
お金と幸せ
「お金のある人は幸福な人? それは不幸な思い込みです」
▽ 高給取りな仕事をしていたり、ハイブランドのバッグを持っていたり、頻繁に海外旅行をしていたり……そんな人を見て「あの人はあんなに幸せそうなのに、私はお金がないから幸せじゃない」なんて思ってはいませんか? もし思ってしまうのだとすれば、それは大きな間違いです。ニーチェの言葉を借りれば、それは不幸な思い込みです。自分が満たされない理由をお金のせいにしてしまうと、心まで貧しくなってしまいます。お金がなくとも幸せな人はたくさんいるのです。と同時に、お金はあるのに不幸な人も存在します。人の幸せとは、お金ではなく心が決めることです。あなたにとっての幸せとは何か、今一度考えてみましょう。
恋愛と幸せ
「尽くしてくれる男ではなく、尽くす価値のある男を選びなさい」
▽ 束縛されるべきだとか、自由を求めるなだとか、女は男のために生きろだとか、ニーチェは何もそんなことを言っているのではありません。なぜって「尽くされる=愛される」ではないのだから。そして、愛されたい! 愛してほしい! だけの恋愛は、いずれ崩れてしまいます。大切なのは、あぁ私はあの人が好きなんだと自らの中で生まれた愛を感じること。見返りを求めない純粋な愛は、人生において最高に価値があるものです。
ここで注意をしておきたいのが、「尽くす=心配り」であるべきだということ。尽くすことを履き違えてはいけません。彼のためにボロボロになってまで何でもしてあげたり、そんな自分に酔ってしまったり、彼が生活の全てになってしまったり……。重い、とフラれたことがある方は、自分の恋愛観を見直す必要があるかもしれません。
人生と幸せ
「一日一日を始める最良の方法は、目覚めの際に、今日は少なくとも一人の人間に、一つの喜びを与えることができないだろうかと、考えることである」
▽ いつかきっと誰かが私を幸せにしてくれる……なんてシンデレラシンドロームとは無縁のこの言葉。これこそが人生を豊かにする心持ちなのではないかしらと、筆者は思います。自分さえ良ければそれでいい、のではなく、自分がしたことで誰かの笑顔が作れるということ。与えるというのはとても嬉しいものです。
ぜひ皆さまも、明日の朝から実践してみてはいかがでしょうか。