上司の愚痴に対する撃退法
仕事場に行くと、上司の愚痴を聞かなければいけないシーンが幾度となくあると思います。
筆者にも経験がありますが、決算時期になれば営業先の愚痴、月末になれば納期期限の愚痴、在庫整理の愚痴、毎月決まった愚痴がエンドレスリピートされます。
ボイスレコーダーでも回すように、そう、それこそ、壊れかけたレディオのように……。同じ内容を何度も何度も愚痴られることはあります。
まったく勘弁して欲しいものですね。一番の問題は愚痴っている人が「同じことを愚痴っている」と自覚していないことです。今日は、そんなときの上司の撃退法方をお教えします。
気を紛らわす
話を変えることです。まったく違う話題をするのです。大体、毎度愚痴を言われていると、愚痴が始まるタイミングというものがわかってきます。
「あ、そろそろ来るな」というときにわざとらしいくらいの高めのトーンで、「あ、そういえば、最近新しいカフェができたんですよ。○○さんそういうのお好きでしたよね?」と始めましょう。ポイントはその人の好みの話題であることです。その人の興味がないことを話しても「いいのよ、そんなことは! でさ~」と愚痴スタートです。
必殺、お菓子プレゼント
なんでもいいんです。お菓子をあげましょう。「ちょっとしたものなんですけど、よかったらぜひ」と。お菓子は職場の潤滑油です。女性はお菓子をくれる人に不義理は働きません。
「前に愚痴を言う先輩が居て、本当に職場に行くのがいやだった」と言う
間接的な批難するように聞こえますが、似たようなシチュエーションを話して愚痴を封じる技です。この他にも、「愚痴を言う人って本当に苦手で」とあっさり言うのもアリです。それで向こうが機嫌を悪くすることはないです。むしろ萎縮します。
「もうやめましょう!」と一喝する
1時間も続くような苦行になってくると、相手は愚痴を言っているという自覚が全くないと思っていただいて良いです。そんな相手には、はっきり「愚痴はもうやめて、明るい話題にしましょう」と一声上げてよいです。愚痴を言っている人のなかには、自分の話が愚痴になっているということさえわからない人がいたりします。
いかがだったでしょうか? 愚痴というものは、百害あって一利なしです。言っている本人の運気は落としますし、周囲からの信頼はなくなります。聞いている人間は、ただひたすらにエネルギーを消耗し、疲れるだけです。
「愚痴を言うなら、ぬいぐるみ相手にいいなさい」というのは、筆者の高校時代の恩師の言葉ですが、本当にそうだなと思います。
あなたが親切で相手をしていたとしても、そんな仏心は相手に全く届いていません。上司と部下という社会的な立場上、愚痴に付き合うということも必要なシーンもあるでしょうが、限度はあってよいのです。
上司の愚痴を聞いて出世できる時代はもう終わったのです。限られた自分の時間を、上司の愚痴に割きすぎる必要なんて全くありません。
付き合いで愚痴を聞くことを、全て否定するわけではありません。ですが、ある程度聞いてあげて「もうおしまい」と切り捨てても、あなたが嫌われたり社会的な立場が悪くなることはありません。聞き過ぎると、ますます愚痴上司は増長するだけです。
全部聞き流して、自分が引きずられないことです。