日本人なら知っておきたい、お茶碗とお味噌汁の位置関係

2015.03.22

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外食先でのマナーはしっかりとしておきたいところですが、常に家の中でもマナーを守っておくことで癖づけができているため、恥ずかしい思いもしなくなりますよね。日本食のマナーは意外と知らない日本人も多いかもしれませんが、日本料理においての食事の出し方などは、当たり前のように知っておく必要があります。外でも恥ずかしくないように、日頃のマナーはしっかりとしておきましょう。


お料理を出すときに一番大事なこと

利き手にもよりますが、右手は箸、左手はお椀ですよね。そこで日本料理には箸の置き方、そしてお椀の置く位置に決まりがあります。日本人なのだから知っているよ! っと思っていても、ここでしっかりとおさらいしてみましょう。
箸は手前から見て箸先は左側に向いていることが基本です。そしてお茶碗は左、汁物は右側にきますよね。知らない人は箸の向きを逆にしたり、ごはんとお味噌汁を逆に置いてしまっている人もいます。もし誰かに料理を作って出すときに、このようなことをしてしまうと礼儀に欠き、相手に失礼になってしまいます。

陰陽の関係がある

お茶碗が左で汁物が右という決まりですが、昔から逆に置くことは仏善といって、仏様にお供えするときに出すときだけというようにも言われています。それ以外では、陰陽の関係があるようです。ごはんは陽で汁物は陰と決められており、出す側から見て陽は右側、陰は左側となるため、食事を頂く側はごはんが左側にきて、汁物が右側にくるようになっているのです。日本では右側は左側よりも上位だと考えられているので、陽であるごはんが出す側にとって右にくるようです。

作法の歴史は幕末から

これら日本料理の出し方は、陰陽五行が取り入れられ、主菜や副菜などの出し方、お皿の形にまで及びます。すべてを覚えつくすのも大変ですが、基本のごはんと汁物の出し方は知っておきましょう。そしてこれらが形式的に完成されたのが幕末からと言われています。会席料理が基本となり、それまでは流派によって作法が異なっていたようです。幕末以降は一つにまとめられ、武家による礼法として今日まで伝えられています。しかし、ごはんと汁物の位置関係については平安時代からすでに確立されたもので、流派を問わずこの作法が使われてきたようです。

最近の食べる順番ダイエットの落とし穴

最近では野菜を食べてから、タンパク質、そして主食のごはんを食べるとダイエットにいいと言われていますが、日本食のマナーではあまり良い例とは言えません。通常汁物から食べるのは良いのですが、重ね箸といって、同じ料理ばかりを食べ続けることがマナーとしてタブーとされています。料理を食べたら少量でもごはんを食べることがいいマナーとされているようなので、もし外食先で会席料理など食べに行くときや、目上の方と食事をするときなどは、気を付けた方がいいかもしれませんね。

2015.03.22

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記事を書いたのはこの人

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Written by トモミ

プロフィール:ちびっこヨガインストラクターとして毎日ヨガ漬けの日々を送る。 体を動かすのが大好きだけど、食べる事も大好き。 休みがあればカメラ片手に町に行ったり山に登ったり。