ちょっと待って、あなたが苦手意識を持つのは愛がある証拠なのかも!?
苦手な人、苦手なことってありますよね? できれば視界から消したいほど、遠ざけたくなる気持ち、とてもわかります。ですが、そもそも苦手意識を持つ原因って何なのでしょうか? 最初から苦手で避けていたわけではないと思うのです。今は苦手だけど“興味があった”もしくは“かつては好きだった”なんてこともあるでしょう。そこで苦手意識を克服すべく「苦手」を掘り下げると愛につながっているということを暴いていきたいと思います。
期待したから失望した
対象を苦手になってしまった原因は、大雑把に言えば失望したことにあるでしょう。かつては対象に少なからず期待していたのです。食べ物であれば“おいしいかもしれない”と期待を持って食べたのかもしれませんね。しかし実際に口にしてみて、想像していた味や食感とは程遠く、失望してしまったのです。それによって苦手意識が生まれ“二度と食べたくない”と強く思うようになってしまったのでしょう。対象を人に置き換えてみても同じです。最初はその人に何らかの期待を持って接したはず。だけど想像と違う一面を見てしまい、苦手になってしまったのでしょう。
もうおわかりですよね。苦手意識の根源にあるものは、好奇心や期待といった前向きな気持ち……誤解を恐れずに言えば、広い意味での「愛」だと言えるでしょう。
苦手だと意識すること自体が愛ゆえ
人は関心のないものをいちいち気に留めることはありません。どうなろうと知ったことではないからです。しかし、苦手な人やものは常に気にしています。短い人生の貴重な時間を費やしてまで気にしているのです。考えてみると、とても無駄な行為。でも、それだけ意識するということは、心のどこかに愛が残っている証拠。苦手だけど、本当は心から憎いとは思っていないのかもしれません。苦手なものが存在しない人はほとんどいないでしょう。でも、苦手なものは少なければ少ないほど、生きやすくなります。いちいち苦手だからという理由でその対象と距離を置かなくてもいいですし、意識して嫌な気分を味わわなくてもいいのですから。苦手意識を克服するためには、苦手意識の根源にある愛のような温かい部分に意識をフォーカスしていくといいかもしれません。心の一部に意識を向けるとそれが拡大していき、いつの間にか苦手意識が薄れる可能性もありますよ。
できれば苦手でいたくないと思う気持ちこそ本心
前述の通り、苦手な対象は常に気になります。そして、心の深いところでは、こんな風に思っているはず。“できれば苦手でいたくない”と……。苦手意識を保持し続けるのは、誰にとっても苦しいこと。できれば苦手意識なんて捨てて“対象を好きになりたい”そこまでいかなかったとしても“苦手だと意識したくない”と感じているのではないでしょうか?
筆者はその気持ちこそが、本心だと思うのです。もしあなたが苦手な対象にこのような気持ちを少しでも持っているのなら、プライドを捨てて、苦手な対象を受け入れるよう心がけてみてください。かつて「前向きな気持ち」から「苦手」に移行したのと、逆のことが起こるかもしれませんよ。