人間関係につまづいたときに立ち直るための処方箋
いくつになっても悩むのが人間関係、友だち、恋人、同僚、そして家族……。関係が近ければ近いほど、相手に対して譲れない気持ちも強くなり、意固地になってしまうこともよくあります。それが“家族”になると折り合いが悪くてもそう簡単に縁を切ることはできません。つねに大人の対応ができればいいのですが、なかなかそういかないときもありますよね。
でも、だからといってあまり悩みすぎたり、希望をなくす必要はありません。どんな人だって、負担と感じる人間関係がかならずひとつやふたつはあるもの。自分だけだと落ち込んだりしないで、うまくそこから立ち直るためのヒントたちを集めてみました。
人間関係で悩んだり、傷ついたり、落ち込んだとき、ぜひこうしたヒントを思い出してみましょう。
ヒント1:相手の悪口は文句は言わない、それは自分を貶める行為でしかない
誰かから何か言われて、腹が立ったりするとすぐに言い返してやろうと思うかもしれません。あなたには言い返せるだけの根拠も動機もあることでしょう。でも時には沈黙こそ、最大の武器であるということを覚えておいてください。口汚く相手を罵ったり、悪口を言ったりして、言葉をいたずらに費やす必要はありません。相手の言葉にむきになって反論するのは、かえって不仲に油を注ぐようなもの、決して賢い手段とは言えません。言い返して泥沼の言い争いをするくらいなら、ただ黙って受け流してしまうこと。沈黙することで、“無かったこと”にしてしまうのが良策です。
ヒント2:苦手な相手にこそ親切攻撃で、“倍返し”をはかる
嫌いな人、苦手な相手にこそ私たちはギクシャクした態度をとりがち、なかには思いっきり嫌いだということを態度で表そうという人もいることでしょう。でもそれをグッと我慢してむしろ逆に、親切心を振りまいてみることです。相手も思わぬ反応に驚くはず。そしてあなたのことを“侮れない”と見直すようになるかもしれません。それこそ最高の“倍返し”だと思いませんか?
これは相手のためというより自分のためでもあるんです。誰かに余裕をもって親切な態度で接することができると、相手に対して優位に立てる気分になります。そうすれば、卑屈になったり、僻んだりせず、もっと自信をもって相手とも接することができ、苦手意識も薄らいでくるでしょう。
ヒント3:怒りを抱え込んでも、いいことはひとつもない
誰かから嫌なことをされた、どうしても許せないことがある……。そんなときは怒りを強く感じ、それを相手や他の人にぶつけようとしてしまいがちですが、いつまでもその怒りを抱え続けることは自分にとっては何の得にもならないことに気づきましょう。むしろあなたからエネルギーと精神的余裕を奪い、無気力と疲労感を残すばかりです。怒りを感じているとき、あなたの理性は感情に支配され、気持ちもどんどん荒んでいきます。でも怒りをあえて手放してしまえば、また理性で感情もコントロールできるようになり、冷静さを取り戻すことができるでしょう。プライド、あるいは意地を張って怒りを持ち続ける必要はありません、それは一時の感情と受け流して、もっとたくさん身の回りにある“いいこと”に目を向けてみてください。
参考記事(海外サイト):5 ways I have learned to deal with difficult people