がんばれ女性リーダー! あなたが部下を持った時に心がけておくべきポイント【後編】
男女平等社会とはいえど、女性リーダーに求められるものは高度ですし、いろいろな気苦労が絶えません。
前編に引き続き、あなたが部下をもったときに精神的に負担を増やさず、できるだけ心が楽になるためのポイントをご紹介いたします。
人に期待しすぎない
極論ですが、あなたが部下に求めているほど、部下が有能ではないことをまず腹落ちさせることです。身も蓋もないお話ですが、あなたよりも能力が劣っているから彼らは部下であり、あなたの後輩の立ち位置で仕事を勉強しているのです。
「なんでこんなこともできないの」とイライラしてしまうより前に、あなたの研修時代や学生時代を思い出してみましょう。誰にでもヒヨコの時代はあります。
部下を好きになりすぎなくていい
人は他人に嫌悪感を抱くことを悪とし、無意識に拒絶したりすることがあります。心理学では「嫌いにならないために好意を抱き、『他人を嫌う自分』を感じないように自己防衛をする」という考え方もあるほどです。
ある程度部下を愛することは良いことですが、人間ですから合う、合わないはあります。そもそも好意を持つ必要もないのです。
仲が良いことがすべてじゃない
表では「部下大好きオーラ」を装っていても、頭ではものすごく冷静に『彼らは部下、私は上司』という格差を確固として持っている以上、その自己防衛で抱いている好意は、相手にあっさり見破られます。そして「あの人最初こそ部下を大好き大好き言ってたけど、ときどきものすごい勢いで突き放したりするし、何考えているんだかわからない」と勝手にガッカリされたり、信頼を失ったりします。あくまで自然にあなたは堂々と。ただ仕事をこなすことを考えていればいいのです。
嫌われるのがリーダー
筆者がお世話になってきた女性の上司や女性経営者が口を揃えて言うのは、なぜか共通して、「嫌われるのが上司」ということでした。
部下の行動管理をし、部下の心の状態を気遣うなかで、言いたくないことを指摘したり、彼らの機嫌が悪くなるようなことを、あえて言わなければならないこともあるでしょう。
そういう時に「部下から好かれよう」という思いがあると、邪魔でしかありません。彼らの能力を生かすために悪者になっても、長い目で見て彼らの成長を促すものであれば、それはあなたが上司として人を導くものとしてすべきことなのです。
いかがだったでしょうか? ほどよい距離感を保ち、相手を気遣い、嫌われる勇気をもつことが大事です。すぐに報われないことも多いとは思いますが、頑張っていきましょう!
あなたの思いやりはすぐに相手に届かずとも、きっと届く日がきます。周りの人たちであなたの努力を見ている人は必ずいます。