切り方によって栄養素が変化する野菜
女性にとって嬉しい栄養素が含まれる野菜たちは、毎日摂取したい食材ですよね。野菜と言ってもそれぞれ含まれているミネラルやビタミンに違いがありますが、一つの野菜の中でも全体的にまんべんなく同じ栄養素が含まれているわけではないのです。
野菜一つにさまざまな栄養が
野菜と言っても根野菜などは縦に長細いのが特徴で、上から下まで同じ栄養素が含まれているわけではありません。たとえば大根などは、葉っぱに近い方は甘いのに、根っこの方は辛いのが特徴です。もちろん葉野菜にしても同じです。葉っぱの部分と茎の部分、一緒に食べることでバランスの良い栄養が摂れます。種類に限らず野菜は全体的に食べることが体にも良いとされているんですよ。
切り方で栄養素が変わる
大根のように長い野菜の特徴として、上と下で栄養素が違いますが、中心と外側でも違いがあります。中心はよりみずみずしく、外側は外からのバリアを守るため栄養が豊富です。そのため、大根の皮も栄養満点なのでできれば皮も一緒に食べるのが良いのです。昔からの知恵で、大根などは皮ごと輪切りにして千切りにすることで、くまなく栄養を摂取しやすくしていました。また大根のような長い野菜だけでなく、玉ねぎやカボチャなど丸い食べ物もありますよね。それらの野菜も中心と外側の栄養を考えた切り方をすることで、バランスよく栄養が摂れるようになります。
野菜の切り方あれこれ
長細い野菜の代表として、ニンジンやゴボウがありますよね。これも上と下、そして中心と外側を意識した切り方をするのが良いとされています。これらの野菜は斜めにして回し切りにすることで、素材を生かしながらもバランスよく栄養を分散して切ることができます。
そして玉ねぎやカボチャなどの丸い野菜などは、中心起点にして櫛形に分割することで、上も下も、そして中心と外側の栄養をまんべんなく摂取することができるようになります。
ビタミンCが増える切り方
大根などは、より細かく切ることでビタミンCが増えると言われています。また、玉ねぎなどもそうです。少し辛みのあるような野菜は薄く切ることで食べやすくなり、栄養価も高くなるようです。しかし、野菜は切ることですぐに酸化しやすくなるので、野菜は切り置きをしておかずに、食べる前に切って新鮮なうちに召し上がってください。また、水に浸しておくと新鮮に保たれそうですが、ビタミンCが水に溶けだしてしまうのであまりよくありません。
野菜は余すところなく食べられる
野菜は捨てる部分が無いと言われています。すべて丸ごと摂取することで野菜そのものの栄養が取れるという考えがあるためです。たとえばホウレンソウの先の部分は、よく捨てられてしまう部分ですが、実は、そこは一番栄養価が高く、鉄分が豊富に含まれている場所です。しっかりと泥を落としてしまえば、甘味もあるおいいい食材となるので、なるべく捨てずにきれいに洗って使っていきましょう。