いつも100%幸せでなきゃダメですか? “幸せトラップ”に陥らないで!!

2014.12.13

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不幸せであるよりは幸せでいたい、というのは誰もが思うことでしょう。でもつねに100%ハッピーである必要があるのでしょうか? またそんなことが果たして可能なのでしょうか? 心理学の世界でも“幸せ”は大きなテーマのひとつ。どんな国でも“幸せであること”、あるいは“どうすれば幸せになれるか”というのは人気のテーマです。

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幸せトラップとは

しかし自分にとっての“幸せ”はなにか、本質的な部分をしっかり自分自身の中に持っていないと、いわゆるイメージだけの“幸せ”ばかり求めてしまう可能性がある、という指摘もあります。“幸せになりたい”と思うあまり、キャリア、プライベート、人間関係、全方向的に頑張ってしまう、でも追いかけても追いかけても理想の“幸せ”においつけない、幸せの青い鳥は逃げていくばかり……。じつはそんな八方ふさがりの状態に陥ってしまっている人も多いのだとか。それなのに自分でそのことに気づいていない、これこそまさに“幸せトラップ”に陥っていると言えます。

幸福度が高い=いつもポジティブ、ではない

心理学者のスージー・グリーン博士によると、幸福度の高い人というのは、つねにポジティブなわけではなく、ネガティブな感情も無視せずしっかりと向き合うことができる人だと指摘しています。
人間は生活のなかで喜びや感謝といったポジティブな感情だけでなく、不安や怒りといったネガティブな感情も同じように経験するのが普通です。本当の意味で人生そのものを味わうなら、自然と湧き起ってくるさまざまな自分の感情と向き合い、それを深く感じることが大切なのではないでしょうか。小さいときからコンプレックスを抱えていたり、若いときに死んでしまいそうになるほどつらい失恋をしたり、きっとそんなとき心の中ではさまざまな負の感情が渦巻いていたことでしょう。
でもそうした感情から逃げず、しっかりと向き合い克服した人は、他人の同じような悩みや失望にもより深い共感や理解を示すことができるはず。人生ただただ明るく光の照らされた道を苦労なく歩いてきて“自分は幸せで、つねにポジティブな態度でいられる”という人とではその差は明らかと言えるでしょう。

華やかな「幸せイメージ」だけは危ない

“幸せになりたい”と願うのは当然のこと。そして幸せになるために努力することも悪いことではありません。でもだからといって、人生の明るい面、そして他人やイメージの華やかな方面だけに目を向けて、“幸せ”のイメージを作り上げるのはとてもキケン。
それよりも日々の生活の中で自分の気持ちとしっかりと向き合い、弱みやネガティブな感情とどうやって折り合いをつけるべきか、また時にはやり過ごせるか、落ち込んだときはどう立ち直るか、そうしたことへの解決策を考えておくことが大事です。そうしてネガティブな感情から自分なりの教訓を引き出し、「もう二度と同じ過ちは繰り返さない」と強く思えることがトータル面でその後の人生の幸福感を高めてくれる秘訣と言えます。

2014.12.13

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記事を書いたのはこの人

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Written by Waxy

南半球オーストラリアから世の動きを眺めています。 ガーデニング好きで、イチゴ栽培が特にお気に入り。