“幸せ”を自分のなかに求めれば、あなたはきっと今よりずっとラクになる!
いま自分が幸せな人生を送っていると実感できている人は、どれくらいいるのでしょうか。自信を持って言いきれる人はなかなかいないかもしれません。でもそれはどうしてでしょう?
もっと美人になれたら、恋人ができたら、結婚したら、子どもに恵まれたら、年収がアップしたら、昇進したら、幸せになれますか?
いずれも自分ではなかなかコントロールできないものです。でももし、自分自身のなかに幸せを見出すことができたら、もっと生きるのがラクになって、“今”を楽しむことができるような気がしませんか。そう、幸せになりたいなら答えは簡単。自分の意思でコントロールできない外部要因(恋愛・結婚ステータス、経済力、生まれつきのルックス)に、自分の幸せを委ねるのではなく、いつでも、どこでも、どんなときでも幸せを感じられるメンタリティを自分のなかに持つことが一番の近道なのです。
“隣の芝生は青く見える”は幻想に過ぎない
私たちがなかなか幸せを実感できないのは、つねに他人と比較し、自分よりも他人のほうが幸せそうに思えるからかもしれません。いわゆる“隣の芝生は青く見える”というやつです。でもそう見えるからと言って、それが真実とは限りません。むしろ幻想である場合のほうが多いでしょう。だって他人の本当の生活は分からないものです、見栄やプライド、あるいは“マナー”として、人はそう簡単に自分の弱みや悩みをさらけ出そうとはしません。それはFacebookなどのSNSで“リア充”ぶりをアピールしたがる心理にも見られます。でも実際は、傍から見ていかにも恵まれているような人でも、ものすごい不幸を背負っているということだってあるのです。ですから、“他の人に比べて自分は恵まれていない、不幸せだ”というのはあまり根拠がない思い込みなんです。
“もっと、もっと”という欲を少し抑えてみれば、ずっと生きやすくなれる
私たちの生きている社会は、“もっと欲しい、もっと手に入れたい”という欲望を常にかきたてるシステムといえます。「少しでもいい学校へ」、「より知名度の高い企業に就職して」、「今よりもスキルアップして来年は年収アップ」、「冬のボーナスではこれを買って、夏のボーナスではあれを買って……」、今ある現状に決して満足せず、“もっと、もっと”と続けていればつねに渇望感がついてまわることでしょう。それではいつまでたっても幸せを実感することはできません。だって、今は“もっと、もっと”となにかを追いかけているその途上に過ぎないのですから。可愛くなって、モテて、言い寄ってくる男性たちのなかで一番条件のいい相手と結婚したら、幸せなのでしょうか。あるいは年収が400万、600万、1000万と増えていって、お金がたまればたまるほど幸せになれる? いくらたまれば満足できるのでしょう??
この“もっと、もっと”という気持ちを少しでも抑えてみれば、“ああ、今のままでいいんだ”という気持ちになれるはずです。そうすれば、肩の力を抜いて、ラクに生きられるようになります。そしてもっと今のありのままの自分を受け入れられるようになれるでしょう。
“私は今のままでいいんだ”という自己肯定感をつかめたとき、幸せを強く感じることができます。そしてそれはまさに自分の内側から湧き出るもので、他人や周囲に左右されることはありません。