カラオケの歌い過ぎに要注意! 恐ろしい声のトラブル!
嫌なことがあったり、思い通りにいかなかったりしてイライラ……。そんなときのストレス発散法と言えば「カラオケで思いっきり歌う」という人も少なくないはず!
大きな声で歌うと気持ちもスッキリしてストレス発散になりますが、あまり無理をし過ぎると「歌い過ぎて次の日に声が出ない」なんてことになり兼ねません。意外と怖い! 身近な声のトラブルをご紹介させていただきます。
そもそも声の出る仕組みとは?
簡潔に言うと「声帯」と「息」の働きによって声は発せられます。息を吐くときに気管を通った息が声帯を振動させて声を作り、それが、鼻や口、頭などの共鳴腔で拡大されて音声となります。
一般的な声帯の長さは男性が約1.7~2.1㎝、女性が約1.1~1.5㎝と、声の低い男性の方が長く、声の高い女性の方が短くなっています。また、振動数が多くなるほど高い声が、少なくなるほど声は低くなります。
カラオケなどで歌う場合、この声帯をコントロールするための声帯のまわりの筋肉も一緒に使われます。
カラオケでなりやすい声のトラブル!
声帯ポリープ
別名カラオケポリープともいわれ、声帯に与える激しい刺激や炎症によって出血が起きてしまい、声帯に血腫ができてしまう症状です。タンが絡んだり、声がハスキーになったり、声が出しにくくなったりします。声の乱用が原因ですが、そのほかにもタバコや、飲酒なども要因の一つになります。
声帯炎
これも声を酷使する人に見られ、声帯に炎症が起こり、声枯れやのどの痛みなどの症状があらわれます。声帯炎はたばこの煙も大きな原因の一つです。喫煙によって喉や気管を傷つけてしまい声帯炎を引き起こしてしまいます。
声帯結節
声帯結節とは喉の使い過ぎで声帯の粘膜の一部にしこりができてしまう症状です。声帯結節になると、ガラガラ声になったり、喉の違和感、発声疲労等の症状があらわれます。声の酷使のほかに、風邪、飲酒、タバコなども原因の一つになります。
声の酷使だけでなく、タバコやお酒も声帯トラブルの原因に!! カラオケで大声を出す場合は、せめて、お酒とたばこは控えた方が良さそうですね。
困ったときの対処法
声に違和感がある場合は、なにより休ませるのが一番!
普段しゃべるだけでも、一秒間に声帯は約100~250回も振動すると言われています! 声帯の疲労を少しでも軽くするため、声を出すことは控えましょう。どうしても次の日が会議やプレゼンなど、お仕事で話さないといけないときは……漢方の「響声破笛丸」がおススメです! しわがれ声や喉の違和感を緩和してくれます。
それでも違和感が治らない場合は、早めに耳鼻科へ行くことをお勧めします。
無理をして酷使を続けていれば、声が出なくなったり、またはほかの声帯の病気だったりすることも……。たかが「声」と思わず、専門的な治療を受けましょう。
いかがでしょうか?
いくらカラオケでストレス発散しても、次の日から声が出なければ、それも大きなストレスになってしまいますよね。声には人それぞれ個性があり、見た目と同様、声は人の印象を左右する大切な要素の一つです!
カラオケなどで声を使い過ぎた次の日は、少しケアをしてあげたりしながら、声に無理をさせ過ぎず、バランスよく楽しみましょう。