W杯日本代表の結果から学ぶ「ドン底の受け止め方」

2014.06.30

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W杯日本代表の結果は残念でしたね。中途半端に期待を抱くこともなく、世界との実力の差をハッキリと感じさせられた結果でした。
日本代表のような「完璧な負け」は、失恋・受験や就活の失敗・仕事の失敗などなど……私たちの日常でも起こりえます。今回のW杯では、私たちも使える「ドン底の結果をどう受け止めればいいのか?」へのヒントがありました。

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「もし、たら、れば…」は起こり得ない

コロンビアの試合終了後、とあるコメンテーターの方が「今日負けたんじゃない。4年間で負けたんだ」と仰っていました。
特に試合では、「あそこでゴールが決まっていれば」「あそこで守りきっていたら」など、“もし、たら、れば”の妄想が膨らみます。私たちも失恋して「ライバルのあの子さえいなければ」と考えたり、就活に落ちて「緊張さえしなければ受かったのに、コンディションが悪かった」なんてアレコレ考えますよね。
とはいえ、この「もし、たら、れば……」は、結局起こり得なかったこと。
ゴールできなかったのは、実力不足。実力があれば決まっていたし、ほかの場面でもゴールできたでしょう。ライバル出現での失恋は、いずれ必ず、あなたと彼の間に別れるときはきたという証拠。緊張して就活に失敗するのは、メンタルやコンディションの準備不足、もしくは自分の弱点を把握できていなかった証拠です。
もちろん運がなかったという場合もありますが、その場合も、過去のことに「もし、たら、れば……」は起こり得ません。そのとき自分には運がなかったのが、そのまま現実なのです。
コメンテーターの方が言いたかったように、「今日の結果は変えられた」わけではなく、「結果は変わらない。これが自分自身の実力」なのですね。

受け止めると、1歩強くなれる

ここまで聞くと、ますます落ち込む……と下を向きたくなるものですが、大事なのは自分の弱点を受け止めることです。いくら嘆こうが、暴飲暴食しようが、買い物でストレス発散しようが、現実は変わりません。
むしろ、ドン底に落ちたことはある意味チャンス。中途半端に期待を抱けてしまうような結果だったら、自分の弱点をきちんと把握することはできなかったでしょう。人間、自分の弱点は見ようとしても見えないものです。ドン底の時こそ、しっかりと向き合うことができます。
弱点を受け止めたら、あとはそれを対処する行動をコツコツ積み重ねるだけ。それであなたは自分の弱点を、1つ強化できることになります。恋愛なら、ほかにあなたに合った人を、じっくり考えてみるのも良いでしょう。ドン底の時こそ、自分と向き合い、実力をつけるチャンスです。

2014.06.30

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記事を書いたのはこの人

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Written by 宮野茉莉子

84年生まれの哲学ライター。東京女子大学哲学科卒業。野村證券を退職後、2011年よりライターへ。主に生き方や働き方について、哲学を交えた本質を探る記事を執筆。他、子育て、夫婦、FPとしてマネーなど、6媒体で執筆中。愛雑誌は『PRESIDENT』。現在一男児子育て中。 Facebook→https://www.facebook.com/miyano0928 blog→http://blog.livedoor.jp/miyano0928/